既にレノーアはスチュアートと冷めた関係にあったようですが、彼女はスチュアートの悪意を見抜けなかったのでしょうか。
レノーアとブライアントは寄りを戻しそうな雰囲気がありました。
もう少しブライアンがレノーアと突っ込んだ話をできていれば、ブライアンがスチュアートの悪意を見抜けたかも知れません。
殺害の理由
レノーア殺害の理由は保険金でした。スチュアートがレノーアの保険金を手に入れるために殺害しました。
しかも犯人をオレグだとブライアンに思わせ、ブライアンにオレグを殺害させることによって自分自身の借金もチャラにしようという魂胆です。
スチュアートにとって実に都合のいい筋書といえます。
スチュアートがブライアンの所に来て、レノーアに会わないでくれと頼む辺りに既に伏線がありました。
この時点でスチュアートはレノーア殺害を既に計画していたに違いありません。
ジミーとキムの子供
キムはジミーの子をお腹に宿していました。まだ学生の身ですから将来を考えれば不安で一杯だったことでしょう。
キムは父親のブライアンに出産を相談しようと考えますが、踏み切れません。
何がキムを躊躇させたのでしょうか。
やはりこの辺りは父親と娘の関係として、キムを躊躇させる何かがあったのでしょう。
父親を全面的に信頼はしていても母親になる気持ちは男である父親には理解できないと考えたのかも知れません。
それにしても産まれてくる子の将来が気にかかります。
その未来に何が見える
キムはこれまで守られる存在でした。子供を産むと今度は自分が守る側にならなければなりません。
ジミーと二人で守っていけるでしょうか。
両親の離婚という現実に直面したキムでしたので、産まれてくる子に自分を重ねてさらに不安が増したかも知れません。
ブライアンはまだまだ動けそうです。これからはマッチョおじいちゃんが孫の危機を守るのでしょうか。
ブライアンのアドバイス
ブライアンはキムたちに「お腹の子の扱いは自分たちで相談して決めろ」とアドバイスします。
二人は産み・育てることを決意するのですが、ブライアンのアドバイスは突き放しているようで実に見事です。
「重要なのは自分たちで決めて自分たちで責任を全うすることなのだ」といいたかったのでしょう。
【96時間/レクイエム】はサスペンス仕立て
【96時間/レクイエム】はどんでん返しが用意されたサスペンス仕立てのアクション映画です。
相変わらずブライアンの派手なアクションは見応えたっぷりですが、それ以上に謎解きが興味深くなっています。
レノーアは亡くなりましたが、キムに子供ができて新たな展開可能性もでてきました。
ジミーとキムが今後どのようになっていくのか。産まれてくる子にブライアンがどのような影響を与えることになるのか。