同じ人物を同キャストで制作すると考えれば、見栄え良く面白くできるのかどうか気になるところです。
同じ人物を別キャストで制作することに違和感を感じる人もいるでしょう。
そのため、続編を出す場合は別人物視点でゾンビランドの世界を描くのではないでしょうか。
作品が訴えているものは?
コメディ寄りのゾンビ映画『ゾンビランド』の続編『ゾンビランド:ダブルタップ』では、視聴者たちに何を訴えているのでしょうか。
考えられる要素は3点です。
ゾンビ映画のメタ発言が詰まった作品
これまでのゾンビ映画といえば視聴者を脅かしたり、ホラーやパニックアクション寄りな雰囲気を出しています。
ですが、この作品はコメディ寄りであり、ゾンビ映画に対するメタ発言が少し見られる映画でもあるのです。
コロンバスが考案した生存に繋がるルールはゾンビ映画で死ぬ要因を避けるためのものが多く、こちらも同様のことがいえるでしょう。
物語で細かく流れるコロンバスのモノローグでも、ゾンビ映画を見る人に対して話しかけているような台詞が多く見られました。
作中でもウォーキングデッドの原作を読み、会話でもドーン・オブ・ザ・デッドの名前が挙がったりとメタ発言が目立ちます。
実際にゾンビが発生した時の生存バイブル
『ゾンビランド』シリーズに言えることですが、コロンバスが考案したルールはゾンビ社会を生きるためのルールです。
現実にゾンビが発生するかは分かりませんが、実際に発生した時は彼が考案したルールに気を配って立ち回ると良いかもしれません。
信頼できる仲間がいれば、どこでも家になる
『ゾンビランド』では安住できる場所を探し、『ゾンビランド:ダブルタップ』では安住できる場所を見つけています。
物語序盤で仲間と別れてしまい、コロンバスの内心は「安住できる場所はあるけど家がない」状態にありました。
物語最後にコロンバスが家について語るように、信頼できる仲間が居る場所が家なのです。
前作からの主要人物4人が揃って、初めて家に帰ったと捉えられるのではないでしょうか。
人間社会がゾンビによって破壊されて安定した家が無い世界で信頼できる人同士で固まって生活できるのは、幸運と考えられるでしょう。
まとめ
過去のゾンビ映画と違って、コメディ寄りでメタ発言が多い『ゾンビランド:ダブルタップ』。
ホラーやパニック物のイメージが強いゾンビ物ですが、この映画は趣向が変わった作品と言えるでしょう。
これまで公開してきたゾンビ映画が怖くて見れない方にも、おすすめできるゾンビ映画の1つです。