チャン刑事は元からマ刑事を気になっているような皮肉発言がありましたし、何も感じていない訳では無かったようです。
また、チャン刑事は料理下手な節があり、マ刑事が揚げたチキンがきっかけになったのかもしれません。
作品が訴えたいこと
麻薬捜査のつもりで開業したチキン屋が繁盛してしまう『エクストリーム・ジョブ』では、視聴者に何を訴えようとしているのでしょうか。
考えられる要素は3点です。
チキンは韓国のソウルフードである
物語の主人公は麻薬捜査班の班長であるコ・サンギですが、第2の主人公はチキンです。
チキンは韓国のソウルフードかつ、庶民の味方とされています。
店内で食べる、または配達でもチキンが選ばれることが多く、物語内でもチキンを食べる場面が多いです。
仕事に困ったら専門店を開業するほどの需要を誇るチキンは、韓国では馴染みの強い食べ物であるといえるでしょう。
チキン屋は最後の砦
韓国では大学卒業後の就職と、職場を退職した後の再就職が難しいとされています。
再就職を狙わなければならない人に対しては、貯金があるのではと考えるかもしれません。
ですが、再就職を狙う頃の年齢は中年にあたります。
子供が居れば教育費と子供からの援助なしでの生活が困難な親のためにも、彼らは再び仕事をしなければならないのです。
前述した通り再就職が難しい中、選べる事業は自営業のみで、中でもフランチャイズのチキン屋は手軽に始められるとされています。
韓国人男性の人生を起承転結からもじって起承転鶏という言葉が生まれるほど、チキン屋は人生と密接しているのです。
メディアは怖い存在
捜査のために盛り上げたチキン屋はメディアの目にも止まり、取材依頼が来ました。
極秘捜査であるため断らざる終えない捜査班の面々ですが、彼らの態度に番組プロデューサーは復讐を誓います。
結果、チキン屋として悪いところをメディアで大大的に取り上げられ、客足が落ちました。
客に対して悪いことをしているので自業自得に感じる部分はあります。
ですが、メディア関係者に睨まれれば小さな綻びを突かれて、悪い報道をされやすいと訴えているのではないでしょうか。
まとめ
実績が無い麻薬捜査班がチキン屋を始めて両立させようと頑張る『エクストリーム・ジョブ』。
日本で大ヒットした『パラサイト 半地下の家族』を超えた作品でもあるので、パラサイトが好きな方にはハマる作品といえるでしょう。