出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07LDNGG35/cinema-notes-22
1964年に公開された「メリー・ポピンズ」の続編「メリー・ポピンズ リターンズ」が55年の時を経て戻ってきました。
時を経ても色褪せないメリー・ポピンズの魔法は、何を語りかけているのでしょう。
時代が変わっても変わらないものとは……。
名作ディズニー映画を徹底解説していきます。
メリー・ポピンズの魔法の意義
「メリー・ポピンズ」の魅力といえば、何といっても魔法です。
続編となる本作品にも随所に彼女の魔法が登場しています。
時代背景を抑える
彼女の魔法は、必要な人に向けられるものです。
魔法の意義を読み解く前に、まずは物語の時代背景を押さえておきましょう。
舞台は、第1次世界大戦と第2次世界大戦の間の期間にあたる世界恐慌中のロンドンです。
皆が生きることに必死な時代、人々の顔に笑顔などはありません。
そんな暗黒の時代にメリ―・ポピンズは登場するのです。
彼女の魔法は人を笑顔にする
ディズニー映画では、様々な魔法が描かれてきました。
しかし彼女の魔法以上に人々を笑顔にする魔法はないでしょう。
子供達との入浴シーンや壺のシーンなど、彼女の魔法は楽しいことが詰まっています。
がむしゃらに生きていると、人生を楽しむことを忘れてしまうものです。
彼女の魔法は、人生を楽しもうというメッセージに溢れています。
彼女は劇中で、笑顔の消えた子供達に楽しい生き方を教えているのです。
これは現代社会にも通じます。
ストレス社会といわれる今、世の中に必要なのは人生を楽しむことではないでしょうか。
どんなことでも出来る
どんなことでも可能なの、不可能なことでさえも
引用:メリー・ポピンズ リターンズ/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
劇中で彼女は上記のように語っています。
しかしこれは、魔法で何でもできるという意味ではありません。
諦めなければなんでも出来るという意味です。
真っ暗な時代に、彼女が子供たちの前に現れたこと、そして魔法を見せたこと……。
子どもたちにとっては、全てが不可能なこと、ありえないことと思っていた事柄です。
しかし、彼女はありえない夢のような魔法を次々にプレゼントしてくれました。
子どもたちにとって、もはや不可能なことなどないのです。