メリー・ポピンズは、魔法の他にも多くのメッセージを残しています。
それは彼女の言葉です。
彼女の言葉は魔法にかけられたように、観る者の心に響いてきます。
中身をしっかり見ること
本のカバーは素敵だけど、カバーは本ではない
引用:メリー・ポピンズ リターンズ/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
劇中で彼女が歌う歌「A Cover Is Not the Book」に登場する歌詞です。
表面だけで物事を判断してはいけません。
メディアが溢れる現代において、人は何を基準に物事を判断するのでしょう。
報道されたことを鵜呑みにするのか、人に聞いたことをそのまま信じるのか……。
大切なのは真実をしっかりと見ることです。
このセリフには対人に関しても、表面だけで判断してはいけないというメッセージが隠れています。
視点を変えれば楽しくなる
劇中でトプシーに向かって放つセリフに下記のようなものがあります。
見方を変えると見えることがある
引用:メリー・ポピンズ リターンズ/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
忌み嫌っている事でも、視点を変えてみると楽しいことに変わります。
辛いことを逆手に取り、人生を楽しく変えるのは彼女の得意技です。
生きていきなかで、嫌なことは沢山あります。
しかし、マイナスな思考で時間を過ごすのはもったいない、どうせなら嫌なこともプラスの思考に変えてしまえばいいのです。
小さな灯りを見つければいい
イギリス特有の深い霧に包まれたとき、彼女は灯りを灯します。
このシーンはまさに、世界恐慌の時代を象徴しているのではないでしょうか。
先の見えない真っ暗な道も、灯りさえ見つければ進むことが出来る。
当たり前のようなことですが、実際はなかなか出来ることではありません。
彼女は小さな灯りを灯すことで明るい未来へ笑って向かうことができる、と教えてくれます。
時代が変わっても「家族の絆」は変わらない
劇中に登場してきた凧は前作「メリ―・ポピンズ」から引き継いだ重要アイテムになっています。
前作での凧
前作「メリ―・ポピンズ」では、家族の絆を表現するためにラストシーンで家族が凧あげをしています。
本作に登場した凧は、以前マイケルが暖かな家族を手にしたときに得たものでもあるのです。
捨てられそうになった凧
冒頭で凧は捨てられそうになります。
かなり抽象的な表現ですが、これは家族の絆が壊れかけていることを示しているのです。
「メリー・ポピンズ」では前作を通して凧=家族を表す象徴のように使用されています。
凧は風に飛ばされ、そしてメリー・ポピンズを連れてきました。
彼女が登場したのは、家族の絆を修復するためでもあるのです。
凧が家族をつないだ
本作では凧が家族の危機を救ってくれました。
時代を経て受け継がれた凧が家族を救ったのです。