時代が変わっても家族の愛は受け継がれ、変わらないことを教えてくれます。
自分達を取り巻く環境が変わっても、思いあう家族の姿は何も変わらないのです。
そして家族の愛は世代を超えて受け継がれていくものなのではないでしょうか。
風船が意味するもの
家族の絆を取り戻したバンクス家、桜まつりで見かけた風船は困難を乗り越えた後は幸せが待っていることを意味しています。
この風船のポイントはしっかり、自分に合ったものを選ぶことです。
それぞれが自分に合った風船を選び人生を歩んでいけば、心は軽くなり結果、家族も幸せになれます。
開いた扉は心の扉
ラストで開いた扉はマイケルの心の扉です。
堅く閉ざしていた幸せの扉、開いたことで幸せが桜の花びらとなって舞い込んできます。
バンクス家にまた新たな未来への扉が開き、新しい風が吹いた瞬間でした。
魔法は幻?
メリー・ポピンズの言葉を借りるなら、見方を変えると……。
もしかしたら彼女の魔法は実在していないのかもしれません。
魔法を使った後に、彼女は決まってこう言います。
そんなことあるわけがない
引用:メリー・ポピンズ リターンズ/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
なぜ彼女は否定するのでしょう。
もしかしたら魔法のような世界を見たのは、全て想像なのではないでしょうか。
人生は見方次第で楽しくなる、と彼女は伝えています。
彼女と触れ合うことで失っていた夢が目覚め、幸せな想像が出来るようになったのかもしれません。
救われなかったウィリアム・ウェザーオール・ウィルキンス
それはウィリアム・ウェザーオール・ウィルキンズが救われなかったことです。
彼は確かに悪役ですが、おそらく初めは銀行のことを思って、もっと利益を出すような策を取っていたのでしょう。
彼もまた時代の生んだ被害者だったのではないでしょうか。
メリー・ポピンズは彼のような人物を救うために、現れています。
もしかしたら、更なる続編で彼が救われる……なんてこともあるかもしれません。
笑顔は家族を幸せにするもの
「メリー・ポピンズ リターンズ」は子ども心を忘れてしまった全ての人たちに捧ぐ作品です。
彼女が伝える家族愛は前作公開から55年の年月が経っても色褪せることはありません。
問題多き現代だからこそ、人々は楽しむことを忘れてはいけないのではないでしょうか。
今、メリー・ポピンズが帰ってきたことには大きな意味があるのかもしれませんね。