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1989年に公開されたディズニーの不朽の名作【リトル・マーメイド】は、2008年には舞台化もされました。
おてんばでちょっとワガママなアリエルは、なぜ足を手にいれたいと思うようになったのでしょう。
そして父トリトンが名誉を捨てた理由も細かく紐解いていきます。
王子と出会う前から足が欲しかった
アリエルは、エリック王子に出会う前から漠然と地上に憧れを抱いていました。
彼女は元々人間の住む場所に行きたがっていたのです。
アリエルの好奇心が足を望んでいた
アリエルは元々好奇心旺盛な少女です。
地上の物をコレクションするなど、自分とは違う世界に憧れを抱いています。
いいかえれば自分の欲望に忠実生きる少女なのです。
情報屋のスカットルに地上の話を聞いている時から、アリエルはすでに足が欲しいと感じていたことでしょう。
ただしその想いは漠然としたものだったはずです。
叶わない願いだからこその強い羨望
隣の海草は 青く見えるさ
引用:リトル・マーメード/配給会社:ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ ワーナー・ブラザース
作中でセバスチャンが歌う上記の「アンダー・ザ・シー」は、ことわざの「隣の芝は青い」からきているものです。
他人の物こそ良く見えるという意味で、海で暮らすアリエルにとって未知である人間や地上の暮らしは良く見えてしまうのでしょう。
自分に足がついて踊ったりしたいという願いも、通常では不可能な願いです。
自分でも叶わないと思っているからこそ、妄想が膨らみ強く憧れる存在となったのではないでしょうか。
しかしこの欲望は、王子との出会いで爆発してしまいます。
王子との出会いがスイッチを入れた
漠然とした願いであった「足」ですが、王子エリックとの出会いがアリエルの背中を押しました。
猪突猛進的な性格が災いした
アリエルは思たことをすぐ行動に移す少女です。
王子に出会ったことで、漠然としていた地上への想いが確固たる決意に変わりました。
頑張ればいけるはずという、前向きな希望へ変換された瞬間でもあります。
どんなことをしても足を手に入れる、というアリエルの強い意志がその後の悲劇を生んでしまったのです。
16歳という未熟な年齢での失敗
結果的にハッピーエンドを迎えた本作品ですが、アリエルがアースラの元へ行ったのは間違いでした。
しかし16歳という年齢を考えると、沢山失敗を重ねていく時期でもあります。
失敗から人生を学ぶ時期なのです。
アリエルも周りが見えなくなるほど、恋に夢中になり周りを巻き込んだ大失態をおかします。
何も考えず「足」が欲しいとひたすらに望んだのも、若さゆえの勢いもあったでしょう。
考える前に行動するタイプ
アリエルは決して思慮深い方ではありません。
「地上に行きたい」「王子と結ばれたい」という想いが即座に足がほしいという願いに変換されました。