一見何の変哲もないシーンですが、実はこの会話にはもう一つの意味があるのです。
まさかドン・チードルが来るとは
セリフの中の「君」とはローディのことですが、演者であるドン・チードルでもあります。
「ローディが来るとは思わなかった」「テレンス・ハワードに変わってドン・チードルが来るとは思わなかった」
この2つの意味が隠されているのです。気が付きましたか?
しかもテレンス・ハワードとドン・チードルは親交が深いのです。
まさかその2人が交代劇を繰り広げるなんて、という3つ目の意味も感じ取れます。
とことんこだわったのは監督だった
もう一度登場シーンを思い出してみてください。ローディが画面に映り込んだとき、カメラに背中を向けていたはずです。
実はこのアングルは台本で指示がないものでした。
このアドリブはトニー役のロバート・ダウニー・Jrとドン・チードルの2人が示し合わせて入れたものではありません。
監督が彼らに相談を持ちかけて台本にないセリフとアングルを設定した上で「アドリブ」として展開させたのです。
アベンジャーズにつがなる小ネタ
『アイアンマン2』の作中には『アベンジャーズ』につながる要素が随所に見られます。
赤と青のカラーリングはあのヒーロー
ハワード・スタークの遺品の中にあったのはテッセラクトの資料だけではありません。
赤と青と黄色のド派手な表紙のコミックに気づきましたか?キャプテン・アメリカの単行本です!
また、トニー・スタークが自宅で新型アーク・リアクターを開発するシーンにご注目ください。
キャプテン・アメリカの象徴である盾らしきものに感嘆するエージェント・コールソンの姿があります。
その後、この物体は盾としてクールに使われることはなく、加速器のパイプの支えとして雑に扱われていました。
というのも、キャプテン・アメリカの盾を構成する金属は非常に特殊なヴィヴラニウムです。
コールソンが手にしていたものは実使用ができないレプリカの可能性がありますので、雑に扱われても仕方がありません。
ニュース映像に注目
特殊機関S.H.I.E.L.Dの倉庫で流れていたニュース映像。
これは映画『インクレディブル・ハルク』の一場面でした。ハルクが大学で暴れたことを伝えるものです。
つまり『アイアンマン2』と『インクレディブル・ハルク』の時系列はほぼ平行していると解釈できます。
スパイダーマン(ピーター・パーカー)のカメオ出演
スターク・エキスポでアイアンマンのマスクを被ってドローンと対峙した少年がいました。
間一髪、アイアンマンに助けられたこの少年が誰だか分かりましたか?