ジョン・ナッシュは講義中に黒ずくめの男たち(医者)に拘束されていきますが、おそらくソルたちが呼んだのでしょう。
そしてこの時、医者たちが黒ずくめの装束を着ていたのも彼の妄想ではないでしょうか。
当然のことながらこの時見えていたチャールズも彼の幻覚です。
ソルとベンダーはジョン・ナッシュが怪しい行動をしていると理解していました。
しかし学生時代から変わり者だったという理由で、病気と位置づけてはいなかったのです。
アリシアからの電話で、やっぱり病気かも知れないと確信したのでしょう。
ジョンはいつから幻覚を見ていたのか
劇中でジョンが幻覚を見ていたのは、学生時代からです。
統合失調症の場合、現実と幻覚が交差しているので、どこからという線引きは難しいのですが、チャールズが見えた時点で幻覚は始まっています。
ペンタゴンに2回行ったことはソルたちと話しているので現実ですが、パーチャーとの行動は幻覚となります。
狂気と背中合わせの人生
ジョン・ナッシュは統合失調症であると気が付いてから、人生に恐怖を感じていきます。
そんな恐怖の中をどうやって生きていったのでしょう。
劇中に描かれた恐怖
病気が判明し退院してからも、病気への恐怖は続きます。
ジョン・ナッシュが再発してしまったのではないかという恐怖は観る者を共感させます。
そして夫とどう向き合っていいかわからなくなる妻の姿は、病気の看病がどれほど大変かを物語るシーンのひとつです。
薬をやめたジョンが再び見た幻覚も観る者をぞっとさせました。
愛する人を守りたいという気持ち
彼は仕事復帰の為、妻を愛する為に薬をやめていましたが、逆にアリシアを傷つけました。
しかし彼はあきらめず愛する気持ちを持ち続け、病気を克服したのです。
彼は独特のやり方で、病気と向き合い彼女と赤ん坊を守り抜きました。
そしてアリシアは彼の側にいることで現実と幻覚の違いを彼に伝えたのです。
愛する人が支えてくれた
妻アリシアは、彼の病気を知ってからも彼を愛し続けました。
彼の見ていた幻覚を自分の目で確かめ、目の前でジョン・ナッシュが幻覚を語るのを目の当たりにします。