ヒーローとして世界を救うことよりも、身近な家族や友人たちを守るための選択です。
アントマンのこの行動も親近感がわく要素となるのではないでしょうか。
ワスプは完璧なヒーロータイプ
今作品で共に戦うワスプはまさにMCU理想のヒーロー像に当てはまります。頭脳明晰で戦闘能力も高く、決断力も抜群です。
そんなワスプとアントマンのやり取りも絶妙で、息の合った攻防戦は見ごたえたっぷりです。
真逆の二人が共に行動をすることで、自然と比較が生まれアントマンの憎めない魅力が引き出されているのです。
スコットが量子世界から戻った方法は
見逃せないのがラストシーンです。
アントマンはゴーストの為に量子世界へとはいり、ピム博士とジャネット、ワスプが消えてしまいます。
衝撃のラストに隠された真実は「アベンジャーズ/エンドゲーム」につながる重要なシーンでした。
時間の渦を利用して戻った
「アベンジャーズ/エンドゲーム」のネタバレになりますが、エンドゲーム内でアントマンはしっかり量子世界から戻っています。
量子世界にひとりで置き去りにされたアントマンはどのように戻ったのか。
その答えはジャネットが言った「時間の渦」にあります。量子世界で時間渦に触れ過去にタイムスリップしたようです。
アベンジャーズの戦いは時間稼ぎ?
同時系列では、アベンジャーズたちが強敵サノスと戦っています。そしてサノスの指パッチンで多くの人が消えてしまいます。
実はこのアベンジャーズの戦いは、アントマンが消されないように量子世界へ送る為の時間稼ぎだったともいわれています。
事実、原作コミックでは未来を読むドクター・ストレンジが、アントマンを量子世界へ送る為にアベンジャーズは時間稼ぎをしているのです。
ドクター・ストレンジの見た、サノスを倒すたった一つの可能性にアントマンが必要なのです。
繋がりの強い作品
MCU作品として20作目にあたる「アントマン&ワスプ」は、単独映画として観るには向いていない内容といえるでしょう。
前作「アントマン」は勿論のこと、時系列でつながる「シビルウォー/キャプテンアメリカ」を観ていないと内容が少々つかみにくいでしょう。
MCU上の重要な繋がりを作る作品なだけに、他の作品とも繋がりが強いのです。
完璧過ぎないヒーローが親近感を生む
「アントマン&ワスプ」は身近な物を使って戦うので、不思議と親近感のわく映画です。
量子世界という難関な話題にもかかわらず、シンプルでコメディの要素も沢山詰め込まれています。