新薬開発のサンプルを直接チェックするのは、病理学者のレンツの役目でした。
事故死とされているレンツとニコルズとの関係も、黒幕へ繋がる伏線です。
メキシコで撮られた写真
劇中でキンブルはサイクスの自宅に忍び込み、レンツと一緒にメキシコで撮られた写真を見つけています。
この時点では写真はレンツとサイクスを結ぶものとして、登場しています。
しかし写真が撮られた場所が、大きな伏線なのです。
ニコルズはデブリン社の接待でメキシコに行っていたのです。
その時に一緒だったサイクスに妻殺しでキンブルを死刑にする為、彼の妻殺しを依頼しています。
レンツが死んだ場所
自動車事故での死亡と処理されていたレンツの事故現場も小さな伏線として表れます。
その場所はニコルズが通っていたテニスクラブの近くだったのです。
偶然というにはちょっと関係性が気になる事故ですね。
結果的にはレンツは殺されていますが、警察はこの時も誤判断をしていたことになります。
すり替えされている決定的な伏線
キンブルが真の黒幕に気が付いた瞬間こそが、最大の伏線といえるでしょう。
サンプルをすり替えることが出来る人物
劇中で肝機能障害を起こしたはずのサンプルは、正常なサンプルとすり替えられていました。
このすり替えにより、新薬「RDU90」は検査に合格したのです。
こんなことが出来る人物は、彼しかいない……。
ここでキンブルは黒幕に気が付いています。
キンブルをなぜ事故死にしなかった?
レンツは事故死で簡単に口封じをしておきながら、なぜキンブルには手の込んだ方法をとったのでしょうか。
単純に考察すると、自身の周りで2度も交通事故による死亡者が続くのは怪しいと考えたからではないでしょうか。
また、劇中でニコルズが言っていたようにキンブルは頭が切れる男です。
手の込んだやり方でないと消せないと判断したのかもしれません。
キンブルは護送車から決死の逃亡を敢行しシカゴに戻ってきたとき、ニコルズはどんな思いだったのでしょう。
キンブルのその後を考察
ラストシーンはパトカーの中でキンブルの手錠を外すという粋な幕切れでした。
その後のキンブルはどうなったのでしょう。
彼は無罪になった
住居侵入や身分証偽造などの逃亡時の細かな罪こそチェックはされるでしょうが、結果的に彼は無罪になったと考えられます。
妻を保険金目当てで殺したという冤罪については、時間がかかりそうですがジェラードはキンブルを助けたのでしょう。