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2016年最高の映画のひとつとして大好評を得た『ラ・ラ・ランド』は、多くの賞を受賞しました。
そして本作程、結末への意見が分かれる映画もないのではないでしょうか。
二人の下した選択は正しかったのか、ラストシーンのセバスチャンの切ない顔は何を意味しているのでしょう。
様々な意見が語られるラストシーンをじっくり考察していきましょう。
二人が下した選択とは
お互いの夢を尊重し夢の為に別れた二人ですが、二人の選択した道は同じでも、答えは違っていました。
愛し合っているにも関わらす、なぜ二人は辛い選択をしたのでしょう。
二人の選択は「関係の保留」だった
夢を追うために付き合うことをやめた二人、その時選択した道は「関係の保留」でした。
このまま付き合っていっても、会えない時間が増え本当に追いたい夢を見失ってしまうことが理由です。
けれど、お互いを愛する気持ちが消えた訳ではありません。
二人の関係を保留することで、お互いが成功した未来に結ばれるかもしれない可能性を残していたはずです。
なぜ距離を置くことを選んだのか
夢を追いながら恋愛している人達は多くいますが、二人は恋愛を手放してしまいました。
なぜそんな選択をしたのでしょう。
- 愛する人の為に夢を見失いそうになった
- 成功を願うあまり相手の成功に嫉妬してしまう時があった
- 自分の夢を優先することで相手を傷つけてしまった
- 本気で夢を追おうとすると会う時間が取れなくなる
このような様々な理由があげられますが、相手を大切に想うが故の選択だったといえるのではないでしょうか。
未来ある若者故の選択ともいえるでしょう。
下した選択への答え
関係の保留という判断をした二人ですが、出した答えは違っていました。
男女の恋愛に対する考え方が見事に描かれています。
ミアの答え
人気女優となったミアは、自分の帰りを待ってくれるような夫デイビッドと結婚しました。
デイビッドは自分の時間を忙しいミアに合わせてくれる男性として描かれています。
ミアは夢を追うミアに献身心的に尽くしてくれるタイプの男性を選んだのです。
おそらくそれが、夢追う彼女が出した幸せへの答えだったのでしょう。
セバスチャンを愛していた自分を違う次元に置いて、新たな次元で夢を掴み幸せな家庭を作り上げたのです。
セバスチャンの答え
結婚したミアが夫とふらっと立ち寄った店が、セバスチャンの経営するジャズバーでした。
セバスチャンもしっかりと自分の夢を叶えています。