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2013年公開の『きいろいゾウ』は西加奈子の同名人気小説を廣木隆一監督が映画化した作品です。
幻想的な展開で、意見の分かれる作品となりましたが劇中の独特の空気感や田舎暮らしの風景がファンの心を掴みました。
劇中のツマはなぜ生き物と会話できていたのか、本編では詳しく描かれていませんでした。
彼女の能力や突然ソテツやカンユの声が聞こえなくなった理由などを徹底的に考察していきます。
ツマが生き物と会話出来た理由を考察
ツマは生き物と会話が出来る人間として登場していますが、その理由は詳しく描かれていません。
そこでツマが生き物と会話が出来る秘密を考察していきます。
いつから会話できるようになったのか
ツマが生き物と会話を出来るようになった時期は明確に描かれています。
それは入院中に皆と遊べるようにと満月に祈りをした時からです。
その時に夢できいろいゾウと出会い、その後生き物と話が出来るようになっています。
まるでファンタジーの世界をのぞいているような幻想的な話の展開です。
なぜ会話できるようになったのか
なぜ会話が出来るようになったのかについては、何も触れられていません。
考察すると満月にお願いしたことで、自分に友達が出来たという思い込みではないでしょうか。
自分思い込みの友達は現実社会でもあることで、イマジナリーフレンドといわれる場合もあるようです。
イマジナリーフレンドは孤独感が生み出したもので、自分は側に友人がいるという錯覚を見せてくれます。
本当に会話していたわけではない
いまもツマはだれかに話している
ツマが遠くに行ってしましそうで心配だ
引用:きいろいゾウ/配給会社:ショウゲート
上記は劇中に登場するムコの日記の内容です。
ムコはツマの会話の相手をしりません。
他人から見たら、ツマはひとりで話をしている状態なのでしょう。
劇中を観てもツマの話し相手は、ツマが経験していることやツマがそう思いたいような言葉しか発していません。
相手の会話はツマが思い描いた内容となっているのです。
ツマはPTSD(心的外傷後ストレス障害)?
PTSDは、命に危機を感じた時などストレスを強く感じることが原因で発症する病気です。
いわゆる幻聴と呼ばれるものが聞こえたり、心に傷をおった状態のあと同じような状況下で聞こえないはずの声が聞こえたりします。
病院で孤独を感じていたツマはPTSDを発症し、ムコと一緒になってからも孤独を感じていたために声が聞こえていたのかもしれません。