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講談社デザートコミックスで連載されている少女漫画がついに豪華キャストで映画化された「好きっていいなよ。」。
その純愛ストーリーの人気は少女に留まらず、若者や大人女子にまで波及しました。
そこで、ヒロインのめいが大和にだけ心を開き、そして恋をした理由について、ネタバレを含みながら徹底解説していきます。
「好きっていいなよ。」の評価
「好きっていいなよ。」は大人気少女漫画で、実写映画化される前にアニメ化もされている作品です。
原作は数多くの少女漫画作品を世に送り出してきた葉月かなえ氏によるもの。
そして葉月かなえ氏の作品の中で最も有名となったのが「好きっていいなよ。」です。
そんな「好きっていいなよ。」のキャストについて、詳しく見ていきましょう。
松竹株式会社の本気度
アニメ化されたときの声優陣も豪華キャストを揃えています。
今や女子キャラクターが出てくる作品には欠かせない茅野愛衣が「めい」、アニメ好きで知らない人はいない櫻井孝宏が「大和」を務めます。
友人役ですらアニメ銀魂で有名な杉田智和や、超人気スマホゲームで主役級を演じる高橋美佳子を起用するなどの豪華キャストです。
実写映画化されたときのキャストは、「めい」は川口春奈、「大和」は福士蒼汰と今をときめく若手人気俳優陣が軒並み顔を出します。
映画制作をした松竹株式会社がいかに本気かが窺えるでしょう。
めいと現代女子の共通点
学校でウサギを飼育していたり、果てはウサギに雑草を食べさせて殺してしまったり、という経験をもつ方は限りなく少ないでしょう。
しかし、ヒロインのめいと現代の女子には、女子ならではの共通点があります。
ひとつずつ確認していきましょう。
グループ分け
小学校の低学年から確実に存在するのが、「誰のグループに属しているか」という派閥です。
これは争っていなくても生まれるものです。
たとえば「活発なグループ」と「もの静かなグループ」、「休み時間は外で遊ぶグループ」と「室内遊びを好むグループ」のように、自然に生じます。
ただこれは意外と厄介なものです。
まだアイデンティティが形成される前に同級生や先生、親たちから「活発」や「静か」などとキャラ付けされることになるのです。
別の言い方をすると、ラベリング、レッテルというものです。
その結果として「本来の自分はこうじゃない」と気づいたときにはもう、そのグループから抜け出せなくなってしまっています。
めいは「もの静か」「言うことを何でも黙って聞く」といったラベリングをされていました。
しかし彼女はボクシングが得意な上、言葉よりも先に手足が出る行動派で、決して静かではありません。
この作品はこうした「本当の自分と外見上の自分とのギャップ」のあるキャラクターをヒロインに据えています。
これがラベリングを経て大人になった、あるいはその過程にいる女子たちの心をつかんだポイントでしょう。
グループリーダー
「誰のグループにいるか」という派閥で問題となるのが、グループリーダーが誰なのかというものです。
小学生の頃を思い返してみてください。
クラスに数人は「仕切りたがり」や「お喋り好き」、「噂好き」といった子たちがいたことでしょう。
大声を出すのは男子が多かったとしても、よく話す女子や小声でもひたすら自分の話をし続ける女子がいたはずです。
たいていはその子たちを中心として、グループが生まれます。
グループに属さなければ「はみ出し者」として、交流のない個人であってもひとくくりにされて見られることになるのです。
グループに属していれば何かあってもお互いにかばい合いますが、属していなければ個人の責任です。
さらに悪ければ、他人の責任をなすりつけられることもあります。