しかし原作では巨大ZQNの宿主として存在しています。
他人の記憶が流れてきたり、様々な感情が流れてきたりして自分が無くなっていく感じがする。
引用:アイアムアヒーロー/出版社:小学館
比呂美のセリフが示すように、比呂美はZQNになった者たちの感情を感じることが出来ます。
またZQNたちを動かすことも出来るのです。
大型ZQNがターゲットを変えた理由
劇中で大型ZQNは、突然ターゲットを変えて藪と比呂美を襲います。
原作の設定を知っていると、比呂美が大型ZQNにターゲットを変えさせたと取ることが出来るのです。
この時、不死身とも思える大型ZQNに英雄はなすすべなく諦めの気持すら浮かんでいました。
だからこそ自分たちをターゲットにすることで英雄の気持ちを立ち直らせたのです。
比呂美は英雄の優しさと強さを知っていたのでしょう。
かなり強引な考察ですが、原作に忠実であるならば比呂美が故意に行った可能性も否定できません。
大型ZQNの意味合いが違う
原作ではその名の通り、他と融合し大型になったZQNが登場します。
そして比呂美もこの大型ZQNに取り込まれ、彼女の意思の元に英雄は捕まらずに済んだのです。
映画ではそれを大きな体の陸上選手で表したのでしょう。
原作の設定とは大きく異なるために、原作と映画の観比べをするのも楽しそうです。
伏線が張り巡らされている
劇中には沢山の伏線が張り巡らされていました。
何か締め切りが来ない気がする
引用:アイアムアヒーロー/配給会社:東宝
漫画家の先生のセリフですが、彼はすでに感染しており本当に締め切りは来なかったのです。
また冒頭でてっこと英雄がもみ合いになり、トロフィーが床に落ちますがこれもまたてっこが死ぬ際の伏線です。
俺が君を守る
引用:アイアムアヒーロー/配給会社:東宝
このセリフは、冒頭で没にされた英雄の漫画のセリフです。
現実社会でも英雄は比呂美にそう告げていました。
所々の伏線回収が観る者を引き付けていくのです。
英雄は元々ヒーローだった
英雄の社会的立場としては仕事が上手くいかず、才能もないダメな人間です。
しかし非日常な状態で、誰よりも常識をもち優しさを優先して生きていました。
彼は元々ヒーローだったのではないでしょうか。
『アイアムアヒーロー』は、極限状態での人間の本性を描いた作品といえます。
だからこそ惹き付けられ共感するのです。