出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B0009Q0J9C/?tag=cinema-notes-22

『心の旅路』は第二次世界大戦中の1942年に制作された古典的な名作映画です。

本作はモノクロ映画ながら、今観ても輝きを放ち多くのファンを持つ作品となっています。

劇中に描かれた記憶喪失のチャールズは、無意識のうちにポーラを認識していたのでしょうか。

またキティが敏感な女の勘で見抜いた真実とは一体どんなものだったのでしょう。

語り継がれる名作をじっくりと考察していきます。

チャールズはマーガレットに何かを感じていた

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記憶を失ったチャールズはマーガレット(ポーラ)に惹かれていたのでしょうか。

劇中には彼がマーガレットのなかにポーラを感じていたであろうシーンが、いくつか登場していました。

マーガレットとの出会いに何か感じていた

君を見てて何かを思い出しそうで

最初君を見た時もそれを感じた

引用:心の旅路/配給会社:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー

上記は記憶をなくしていたチャールズのセリフです。

マーガレット・ハンソンという秘書に出会った時から、彼の中で何かが引っかかっているのです。

しかし再会の時は、ただぼんやりと彼女の中に記憶の断片を感じるだけだったのでしょう。

故郷が一緒だったり、知り合いに似ていたりして、人は時として初対面の人に懐かしさを感じたりします。

チャールズが感じていたのも同じような気持ちだったのでしょう。

マーガレットに結婚を申し込む

ビジネスの契約のような結婚を申し出たチャールズですが、彼の本心はどうだったのでしょう。

心の奥底ではマーガレットに惹かれていたのではないでしょうか。

「再婚を考える気は?」

「いいえ全く」

引用:心の旅路/配給会社:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー

チャールズとマーガレットの短い会話に様々な思いが読み取れます。

チャールズは、もしマーガレットが再婚を考え自分に少しでも気があるようなら正式な愛のある結婚を申し出たはずです。

しかし、マーガレットの求めている人は「スミシー」なのです。

チャールズ=スミシ―ですが、記憶の戻らない彼はマーガレットにとって別の男性だったのでしょう。

二人の切ない心のすれ違いが表現されています。

この時チャールズはマーガレットを求めることで、無意識にポーラを求めていたことになります。

気持ちに気がつかないチャールズ

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チャールズが自分の結婚をマーガレットに告げるシーンは、とても切ない場面のひとつです。

君には結婚して欲しくない

君には結婚して欲しくないな

君がいないと困る

引用:心の旅路/配給会社:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー

上記は有能な秘書としてマーガレットを失いたくないというチャールズのセリフです。

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