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【50回目のファーストキス】は、ハリウッド映画を「必ず笑える」とコメディ作品に定評のある福田雄一監督が監督・脚本を手がけ、ラブストーリーに初挑戦したリメイクした作品です。
こちらでは【50回目のファーストキス】のハリウッド版とリメイク版の違いについて詳しくご紹介します。
王道のラブストーリーが、コメディを得意とする福田雄一監督によってどのようにリメイクされているのかを理解するとさらに作品を楽しめるはずです。
ハリウッド版との違い
こちらでは、2004年にピーター・シーガル監督による原題「50 First Dates」として公開されたハリウッド版と福田雄一監督が手掛けたリメイク版【50回目のファーストキス】の違いについて詳しく解説します。
登場人物の設定
ハリウッド版とリメイク版の両者の設定における共通点は「主人公がプレイボーイ」であることです!他の設定の違いを比べてみましょう。
ハリウッド版
ハリウッド版の主人公であるアダム・サンドラーが演じるヘンリーは「水族館の獣医師」という設定です。
そのため、作品の中では水族館でも人気の高いペンギンやイルカ、アザラシなども登場し、彼らの愛らしい姿や仕草で笑いを誘うシーンも多く組み込まれています。
リメイク版
一方のリメイク版の主人公は山田孝之が演じる弓削(ゆげ)大輔は「ツアーガイドのバイトをしながら天文学を学んでいる」という設定です。
そのため、リメイク版ではきれいな星空が作品のいたるところに散りばめられた美しい作品に仕上がっています。
記憶障害に関わる描写
こちらでは、ストーリーのカギとなる記憶障害に関する描写の違いについてご紹介します。
記憶障害による影響から守るための工夫
ドリュー・バリモア演じるルーシー、長澤まさみ演じる瑠衣はともに交通事故による前向性健忘という記憶障害とともに生きています。
そのため、事故に遭うまでの記憶は残っていても、新たな記憶は残りません。
1日限りの記憶であるため目覚めた翌朝は前日の記憶が全くない状態なのです。
このような記憶障害があることを本人が気づかぬように、そして傷つかぬように家族は団結して「全く同じ毎日」を繰り返すことで彼女を守っています。
この設定は、ハリウッド版もリメイク版も同じです。
しかしキャストや設定も違うことにより「全く同じ毎日」を過ごし方が異なりますので比較してご紹介しましょう!
父の誕生日である10月13日の過ごし方
交通事故に遭った10月13日は、皮肉にも主人公(ルーシーと瑠衣)の父の誕生日でした。そのため、家族は毎日「父の誕生日」を演じます。
ハリウッド版では、10月13日に行われたアメフトの録画された試合を毎日同じく観戦します。
そして、ルーシーが父への誕生日プレゼントとして贈った「シックスセンス」のDVDを毎日みんなで鑑賞するのです。