そのためハリウッド版とリメイク版のそれぞれのオリジナル展開は少なく抑えられているのです。
しかし、福田雄一監督はリメイク版を製作するに当たり原作のハリウッド版の魅力を失わないために「しっかり笑える」工夫が施されている点が福田監督ならではといえるでしょう。
ラブコメディなのにしっかり「笑える」秘密
ハリウッド版の原作であっても十分に笑うことができて楽しむことのできる作品に仕上がっています。
しかし、文化的な背景の違いもあるため日本人にとっては馴染の薄い描写や理解が難しい表現が含まれているのも事実です。
福田監督はその点に着目して「ハリウッド版を忠実に再現」しながらも笑いの要素を日本人にとって馴染の深い描写や表現に置きかえたり、トレンドを反映できる工夫を施しました。
そのため、日本人にとってはより「笑いのツボ」をとらえた作品に仕上がり、ラブストーリーがベースにあるにも関わらずしっかり「笑える」作品となっているのです。
【50回目のファーストキス】の情報を再確認しよう!
【50回目のファーストキス】は、2004年に原題「50 First Dates」としてアメリカで公開され、全米初登場1位を獲得するほどの大人気作品になりました。
この作品は、実話がモデルになっているといわれており、ひたすらに思い続ける純粋な愛が、より人気を高める要素の1つにもなっています。
楽曲にもこだわった作品
リメイク版は、コメディ作品では定評のある福田雄一監督が「自分の作品を確認するだけでも泣けた」というほどの自信作に仕上がったそうです。
本作品のプロデューサーである松橋真三氏は「大人に観て欲しい恋愛映画」にすることに力を入れたため使用楽曲にもこだわりをもって取り組んだと語っています。
そのため、福田監督が初めて取り組むラブストーリーである本作品には平井堅が【50回目のファーストキス】のために書き下ろしたという「トドカナイカラ」が主題歌とされていることで大人のラブストーリーの雰囲気を見事につくりあげているのです。
また、山崎まさよしの代表曲である「One more time, One more chance」も挿入歌として採用されていつ点にも注目してみましょう!
ハリウッド版とリメイク版を比較して楽しむのもオススメ!
どちらも魅力的な作品ですがキャストをはじめ脚本・監督も異なるため作品の捉え方はひとそれぞれのことでしょう。