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『アンフェア』は2006年にフジテレビで放送されたドラマです。
主人公の雪平が、相棒の新米刑事である安藤と複雑な難事件を解決していく姿が人気となりました。
『アンフェア』はその人気から、連続ドラマの他にスペシャル版が4作、そして劇場版が3作も制作されました。
今回本サイトが扱うのは、劇場版第1作目の『アンフェア the movie』。
「最後に斉木を撃った犯人の意図は?」「今回の事件の黒幕は?「『アンフェア the answer』につながる伏線」を徹底考察します。
『アンフェア the movie』の黒幕と物語の黒幕
ドラマ版で雪平が追っていた黒幕だったのか
ドラマ版で完結しなかった『アンフェア』の物語。
今回の劇場版で、解決もしくは進展があると期待したファンも多いのではないのでしょうか。
しかし結論からいうと本作での黒幕と、ドラマ版でも雪平が追っていた物語の黒幕は別でした。
いまだ掴めない黒幕の存在
今回の事件の犯人は、人質の警視総監と引き換えに、警察が不正にプールしている金を指定しました。
警視総監を解放することは、犯人にお金を送るだけでなく、警察が組織の不正を認めることにもなります。
つまり今回の事件の犯人は、警察の体制側と敵対する勢力でした。
雪平が追っている黒幕とは、警察の体制を守ろうとする、または警察の不正を隠そうとする組織です。
そのため『アンフェア the movie』の事件の犯人と雪平が追っている黒幕は全くの別ものでした。
今回の事件の黒幕は一体誰だったのか
黒幕は誰だったのか
『アンフェア the movie』の事件の主犯は誰だったのか。
結論からいうと、テロリストを指揮していた後藤とその後藤と裏でつながっていた斉木でした。
なぜ後藤は今回の事件を引き起こしたのか。
そして公安部である斉木はなぜ後藤と組み、裏切ったのかを考察していきます。
後藤はなぜ今回の事件を引き起こしたのか
後藤が事件を起こした理由は、警察組織に対する復讐でした。
正義漢である後藤は警察組織の不正を許せず正そうとしますが、濡れ衣を着せられ刑務所に入れられました。
このことから後藤は警察組織に対して不信感を抱き、また組織の保身のために投獄されたことへの復讐心も抱きます。
警察組織の不正を正す後藤の志に惹かれた人たちが今回の事件の犯人となったのです。
斉木はなぜ後藤を裏切ったのか
斉木は後藤と手を組んでいました。
これは蓮見殺害後の、斉木と後藤のやり取りからわかります。
けれども斉木は後藤を撃ち、データを奪います。