その結果、テディはジョン医師の車に放火し、脱出を諦めます。
兵役時代の上長との出来事
自軍の敗走寸前、上長に呼び出されたテディは、彼が死にきれずに虫の息になった現場に踏み込んでしまいます。
結局彼は死ぬことができたのか?いわゆる介錯としてテディは手を貸したのか?明確な結果には触れられず終わります。
カーンズのコップは監督の遊び?
何のメタファーなのか?
テディは来島2日目、行方不明の患者の捜査を進めるべく院内の患者の取り調べを始めます。
その中にカーンズという、テディいわく「比較的まともな」患者が居ました。そして彼女との面談の順番が来ると…。
相棒のチャックが席を外した瞬間、彼女は、こっそりテディの手帳に「RUN(逃げて)」と走り書きをします。
彼女は何故こんなことをしたのでしょう?
実は病院側からテディとは決められた事のみ答えるよう事前に指示されていた為でした。
テディが自分自身のことだと気付かない状態で、彼女に行方不明になっているレディス(じつはテディの事)について話し始めます。
その瞬間!カーンズが水を飲んでいたコップが消えてしまいます。これは2人の間に生じた居心地の悪い違和感を表象するシーンでした。
テディ自身が深刻な精神疾患であり、目の前の現実と妄想の区別がつかなくなっていることを表現する暗喩だったのです。
ミスリード・ポイントはどこだったか?
病院側がテディに与えた水と酒
ジョン・コーリー医師(ベン・キングスレー)は来島初日、テディ・ダニエルス(レオナルド・ディカプリオ)に水や酒を飲ませました。
それに薬が混入されていたのかその直後からテディの様子がおかしくなっていきます。
院内の職員が嵐の余波で着替えに戻った時に渡したタバコ
来島当初、テディは細心の注意を払い警戒しながら周囲の様子を見ていました。相棒チャックのタバコすらも受け取らなかったほどです。
それがこの時は嵐の中、島中を観てまわり求めていた手がかりが全く見つからずに戻ったため、テディは疲労困憊でした。
普段なら警戒しますが相棒のチャックも迷わずに受け取ったためテディも貰ってしまいます。
タバコの中に、幻覚剤が仕込まれていたのか、その夜も酷い悪夢を見てしまいました。
テディとレイチェル・ソランドーとの洞窟での対話
彼女も病院に因果を含められた別人でした。
テディに灯台で患者のロボトミー手術が行われていることを告げ、道中で逸れたチャックも其処で…と危機感を煽ったのです。
テディの経験はどこまでが現実で、どこまでが妄想か?
テディの悪夢が指し示す本当の意味は?
テディは実は患者としてこの島に来ました。
なんと妻ドロレスはテディとの3人の子供を殺し、湖に遺棄していました。その真相を知ったテディが彼女を殺したのです…!
テディの悪夢や幻の中で登場する徴兵時の記憶の断片。上長が自殺し損ねた現場を後から訪れたことは間違いない事実でした。