同じ時期に公開・放映したことが話題になりました。
また監督やキャスト、主題歌を、映画版とドラマ版で同じにしたことも反響を呼びました。
映画版とドラマ版を同時期に、そして監督などを同じにして、時系列も別々ではなく重ね合わせるという大胆な企画。
このような大胆な企画にした理由は、『恋空』にあるのではないかといわれています。
『恋空』は、本作公開の前年に興行収入39億円の大ヒットを記録しました。
その記録を超えるためにこのような大胆な企画にした、と考えると不思議ではありません。
芽衣を襲った悲劇の事件
数々の事件には意味があった?
本作の物語は、芽衣と敦史が数々の悲劇を乗り越えて結ばれる物語です。
しかし芽衣を襲う数々の悲劇に、観ていて胸を裂かれるような思いをした方もいるのではないでしょうか。
ただ好きな人と恋愛がしたい芽衣に起きた悲劇をみていきましょう。
- 友人である沙良の自殺未遂
- 敦史の引っ越しと別れ
- たかチャンとのすれ違いと暴力
- 両親の離婚と芽衣が養子であるという告白
芽衣はこれらの悲劇に傷つきながらも、運命の赤い糸を探し続けることで、最終的に敦史と結ばれました。
では、芽衣を襲った悲劇にはどんなメッセージが込められているのでしょうか。
「純愛はキレイゴトじゃない。」
「純愛はキレイゴトじゃない。」が本作のキャッチフレーズとなっています。
このキャッチフレーズこそ、芽衣が数々の事件に巻き込まれ、乗り切った意味を表しているのでしょう。
多くの恋愛映画では、どうしてもキレイな部分ばかりがフューチャーされがちです。
しかし、本作ではあえて辛い現実もストーリーに入れています。
そうすることで登場人物の人間味や困難を乗り越えた本当の愛を描いているのです。
主題歌はHY『366日』
本作の主題歌を歌うHYは、沖縄出身の男女グループです。
『366日』は主題歌に起用されるだけでなく、楽曲名がドラマ版のタイトル名にも使われました。
そして、最終回のタイトルも『366日』の一節からとった「それでもいいと思える恋」でした。
なぜ「365日」じゃないのか
1年は365日なのに、なぜあえて1日多い『366日』というタイトルにしたのか。
作詞作曲を担当したボーカルの仲宗根泉によると、好きな人のことを1年中思っても足りない、という理由です。
愛を伝えるのに365日じゃ足りない、ということを表すために『366日』という楽曲名になったのです。
更に『赤い糸』の芽衣と敦史の誕生日が2月29日(うるう年)であることも『366日』のタイトルの理由といわれています。
歌詞が表す芽衣の心情
『366日』の歌詞には、芽衣の心情、失恋や辛い恋をしている人の気持ちを、余すことなく表現しています。
歌の始まりの一節「それでもいいと思える恋」は、最終回のタイトルにもなっていますのでご紹介します。
それでもいい
それでもいいと思える恋だった