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ハリー・ポッターシリーズの3作目にして要チェックしておきたいのが「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」です。
1作目・2作目とは雰囲気も変わり、シリーズ上押さえておきたいストーリーがぎゅっと詰め込まれていました。
そして、重要アイテムでありながら謎多き忍びの地図や逆転時計も登場。
劇中の様々な謎を解き明かしながら、観る者を恐怖に落とし込むディメンターの制作秘話にも迫ります。
忍びの地図の謎を解く
今回の作品で、様々な伏線になった忍びの地図、まさにこれなくして「アズカバンの囚人」は語れません。
ホグワーツ校内の人の動きが一目瞭然の便利アイテム……劇中では分かりにくかった忍びの地図の謎を徹底解明していきます。
忍びの地図を作った4人
そもそも忍びの地図を作ったのは下記の4人です。
- ルーマス・ルーピン(ムーニー)
- シリウス・ブラック(パッドフット)
- ピーター・ペティグリュー(ワームテール)
- ジェームス・ポッター(プロングズ)
ホグワーツ時代の仲良しグループが作り出しました。
4人のあだ名が登場してくるので少々ややこしく感じる人もいるかもしれません。
しかし、このあだ名も隠れた伏線になっているんです。
ルーピン(ムーニー)は月で変身する人狼です。そこでmoony=月の~というあだ名になりました。
またシリウスのパッドフットとは、犬の肉球の意味、ジェームスのプロングズは牡鹿の角の枝分かれを指します。
そして今回正体が暴かれたピーター・ペティグリューのワームテールというあだ名は、ネズミのしっぽを指しています。
ミミズのしっぽに似たネズミのしっぽという感じでしょうか。
悪戯の為に作られた地図
忍びの地図は、本来大きな意味を持つものではありませんでした。
つくられた経緯でもわかるように悪戯好きの4人が、夜に校内を徘徊するための道具だったのです。
ハリーの父親達が作ったものが、意図せずして息子ハリーの手に渡ったという展開は、のちへと続く大きな伏線になりました。
ハリーに渡った経緯
ジェームズ・ポッター達が作った忍びの地図は、様々な人の手を経てハリーの元へやってきました。
劇中で詳しく語られてはいませんが、4人が悪戯に使っていた地図はアーガス・フィルチによって没収されています。
おそらく悪戯の最中にフィルチに見つかったのでしょう。
そしてフィルチがしまっておいた忍びの地図は、くそ爆弾を爆発させたフレッドとジョージによって盗まれます。
フレッドとジョージも、きっとこの地図を悪戯に活用したことでしょう。
最終的に、彼らは弟ロンの親友であるハリーに忍びの地図をプレゼントしました。
実はこのように様々な経緯をたどって、父から息子へ受け継がれたのです。
なんとNEWTがいる
フレッドとジョージがハリーに忍びの地図を渡したとき、忍びの地図の上に「NEWT」の文字が浮かび上がっています。
NEWT(ニュート)はハリ―・ポッター新シリーズ「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の主人公です。
魔法動物学者であり、ホグワーツ入学時に揃えるべきものリストに入っている「幻の動物とその生息地」の作者でもあります。
後のストーリーでニュートは1993年頃にホグワーツ魔法魔術学校を訪れたと語られています。
ハリーがみた忍びの地図に彼の名前が出ていたということは……アズカバンの囚人は1993年頃の話となります。
後のストーリーと時間軸が交差しているとは、なんとも興味をそそられます。