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空前の大ヒットを記録した超大作、タイタニック。
当時の映画史上最高の世界興行収入を記録するなど、1997年の公開当時はタイタニックブームともいえる状態を引き起こした映画です。
旅客船ではローズとジャックのポーズをまねて記念撮影する人が続出。
今のようにSNSが一般的ではない時代でしたが、その影響力はかなりのものがありました。
今回はそんな映画「タイタニック」の中で描かれた実話のエピソードをご紹介しましょう。
愛と悲劇、そして人間たちの生き様や運命の残酷さを描いたこの映画には実際にあったエピソードが随所に隠されているのです。
タイタニック号沈没
これについてはもうあえて言うまでもないかもしれませんが、映画「タイタニック」は実際に存在した大型客船タイタニック号の沈没事故をモチーフにしています。
21世紀の現在の基準からみても「安全な船」といえるほどの技術の粋を集めて作られたこのタイタニック号が沈むなどと誰もが考えもつかなかったことでしょう。
沈むはずのなかった不沈船の沈没
世界最大の不沈船として1912年にデビューしたこのタイタニック号は当時の欧米社会のあこがれの的でした。
世界中の注目を集めていたこの船に乗るためにチケットはかなりの争奪戦になったといいます。
敏腕で経験豊富な船長、そして最高技術を集めた最新の大型船であるタイタニック号。
そんな船が処女航海で多くの犠牲者を出し、あっけなく海の藻屑になってしまったことは当時の国際社会の多くの影響を与える結果となりました。
このタイタニック号の事故をきっかけにして航海の安全確保などが国際的に条約で取り決められ、無線通信装置設置の普及が進められたのもこのタイタニック号の事故後からでした。
事故原因の謎
タイタニック号は氷山に衝突し沈没したというのはよく知られています。
ですが、事故原因をめぐってはリベットの強度不足や隔壁の強度が不十分だったという説、保険金を狙った陰謀説、大西洋最速横断記録を狙っての無理な航行説などの現実的なものから呪い説まであり、現在もはっきりしていません。
天体の影響によって普段はありえないところに氷山が現れた、氷山が異常発生したという新しい説も近年になって発表されるなど、未だに研究者の興味を引き続けるミステリアスな存在であることは間違いないようです。
沈没は予言されていた?
200年以上前の出来事であるこのタイタニック号の沈没事故はこの映画ができる前でも一般的によく知られた存在でした。
特にミステリー好きの間では有名な事件として認識されていたことでしょう。
それはタイタニック号の沈没前の1989年に発表されていた小説「The Wreck of the Titan」に登場する船「タイタン号」の描写がタイタニック号と酷似し、船が辿る運命も似通っていたということでよく世界のミステリーなどの特集で紹介されていたからです。
ミステリーの世界ではこの小説はタイタニック号沈没の予言書として語られることもあります。
予知夢を見た人も
このほかにも乗船予定だった人物が不吉な予感がするとキャンセルした、タイタニック号が沈む予知夢を見たという人が多くいたといいます。
不思議な力をもって事故を回避できた人もいたようですが、警告を信じず乗船し犠牲になってしまった人も存在しました。
ジャックとローズの恋
主人公であるレオナルド・ディカプリオが演じる貧しい青年ジャックはケイト・ウィンスレット演じる上流階級のレディであるローズと激しい恋に落ちますが、この二人の存在は映画のために設定されたフィクションです。