MCU作品初となる女性ヒーローの主人公ですが、これまで男性ヒーローが一般的だったMCU作品中でなぜ今女性がヒーローとして登場したのでしょう。
キャプテン・マーベルは原作で男だった
コミックファンならご存知かもしれませんが、キャプテン・マーベルは原作となる漫画でクリー人の男性として登場します。
時代背景もあり当時、女性のヒーローが誕生するとは夢にも思わなかったのではないでしょうか。
キャプテン・アメリカはMCU作品の中で最強のキャラクターともいわれており、今この時代だから、女性ヒーローが男性を超え最強に作られたことに意味があるのです。
女性差別を吹き飛ばす映画
劇中には男の聖域があったり、女なのに……というセリフがあったり、1990年初頭の女性差別が所々にちりばめられています。
ヒーローもののアクション映画ですが、女性差別を問題視しているというメッセージも隠れています。
女性差別はここ最近姿をひそめているとはいえ、まだ根強く残っているのが現状です。
そんな女性差別を根本から吹き飛ばすかのような作品がキャプテン・マーベルなのです。
女性が最強のヒーロー像で描かれたり、アベンジャーズ設立のきっかけになったりしています。
英雄に必要な条件は性別ではないということを強烈な構成で描いていますね。
キャプテン・マーベルはアベンジャーズの切り札だった
インフィニティ・ウォーのラストで存在をにおわせたキャプテン・マーベル。なぜマーベルは今ここで彼女を登場させたのでしょう。
ニック・フューリーは彼女の存在を認識していた
キャプテン・マーベルを観るとニック・フューリーはずっと彼女の存在を認識していたことがわかります。
その後に繰り広げられたアベンジャーズの死闘の際も、彼女を呼ぼうと思えば呼べたはずです。
しかし彼はこれまでキャプテン・アメリカに助けを呼ぶことはありませんでした。
彼は「最後の切り札である最強のヒーロー」を大切にしていたと考えられます。いいかえればキャプテン・マーベルはニック・フューリーにとってギリギリの最終手段なのです。
「キャプテン・マーベル」を「アベンジャーズ・エンドゲーム」の直前に公開したのには深い意味があったのです。
時代設定が魅力的
キャプテン・マーベルの魅力は、ストーリーだけではありません。1990年代を色濃く反映しており、懐かしさを感じる世代も多いようです。
劇中に登場する映画のポスターが、当時はやっていた作品だったり、私服がNine Inch Nails(当時人気のロックバンド)のものだったり、90年代を存分に楽しめる背景になっています。
アベンジャーズの謎解き可能!ファンにはたまらない映画
女性ヒーローが主人公を務めるMCU作品初の映画となりましたが、女性差別という枠を超えた新しいヒーロー像が確立されました。
「キャプテン・マーベル」は自分が何者かを紐解いていく構成で作られています。
と同時に従来のアベンジャーズの隠れた謎が少しずつ解明されるのです。MCUファンにはたまらない作品となっています。