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世界的にも大人気作品となったハリーポッターシリーズの1作目である「ハリーポッターと賢者の石」。
ハリーポッターシリーズの原点である本作はまだまだ謎も多く、分かりにくい部分もありました。
今回は、そんなハリーポッターシリーズ1作目の「ハリーポッターと賢者の石」について解説します。
この映画のラストシーンで明かされるクィレルとヴォルデモートとの関係やクィレルの最後に隠された作者の意図をみていきましょう。
クィレルはどうしてヴォルデモートに取り憑かれていたのか
この映画で最も不思議な点として挙げられるのが、なぜクィレルはヴォルデモートに取り憑かれたのかということではないでしょうか。
なぜクィレルだったのか、どうしてヴォルデモートと出会ったのか見ていきましょう。
クィレルの性格から見るヴォルデモートとの接点
オドオドとして比較的自分に自信のないキャラクターとして描かれていたクィレルが、強気で傲慢なキャラクターに変わりました。
これはなぜなのでしょうか。
クィレルはいじめの対象となる人物でしたが、内心ではいじめている側を嘲笑・侮辱をして自分を正当化することに長けた人物ではないかと推測します。
正当化は「そうなりたい」という願いの表れだといえます。
自分が特別な何者かになる方法として、力や名声のある者に依存することも厭いません。
“虎の威を借る狐”のような人間性をうかがい知ることが出来ます。
ある意味でヴォルデモートに取り憑かれる人間として最適な人間性を持っていたのです。
実務経験のためと称した世界旅行の真の目的は、自己顕示欲によるヴォルデモートの残骸探しでした。
肉体のないヴォルデモートと出会いは必然だったのかもしれません。
学内での立ち位置
半純血の彼はマグル学の教授から闇の魔術に対する防衛術の教授に変わったという経緯を持っています。
おそらく闇の魔術に対する興味は強かったのでしょう。
彼の立ち位置をスネイプが狙っていた理由は後々の作品で明かされますが、ひとえにクィレル=怪しいと判定されていたからです。
こんなにも簡単に、同じ学内にいる教授から怪しいと思われてしまうクィレルの迂闊さと愚鈍さには、少しばかり同情します。
彼はどちらかというと頭のいいタイプではなく、ただ自己顕示欲が強いだけの人間でした。
だからこそヴォルデモートに利用されることになってしまったのでしょう。
ヴォルデモートとクィレルの出会い
「賢者の石」を盗めなかったクィレルはヴォルデモートに取り憑かれ、ヴォルデモートは自由に動けるようになったわけです。
ホグワーツ魔法学校を復活の場に選ぶのであれば、そこの教師であるクィレルの体を借りた方が効率がいいと感じたのでしょう。
後のシリーズで出てくる「分霊箱」に自身の魂を分けて保管しているヴォルデモートは、そう簡単に死にません。
とはいえ、ヴォルデモートに取り憑かれていることを知られれば、2人とも無事では済まないでしょう。
クィレルがつけているターバンはヴォルデモートの気配を消すためにニンニクの臭いがついています。
ヴォルデモートはなぜクィレルに取り憑かなければならなかったのか
ヴォルデモートがクィレルを選んだ理由
元々はホグワーツ魔法学校の学生だったヴォルデモートが、自身の力を復活させる場所としてどこが最適なのか。
おそらくホグワーツの敷地内だと考えたのではないでしょうか。