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【ハリー ポッターと賢者の石(ネタバレ)】ヴォルデモートとクィレルの接点を徹底解説!クィレルが灰になった理由も考察!

SF

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00FIWNNKY/cinema-notes-22

世界的にも大人気作品となったハリーポッターシリーズの1作目である「ハリーポッターと賢者の石」。

ハリーポッターシリーズの原点である本作はまだまだ謎も多く、分かりにくい部分もありました。

今回は、そんなハリーポッターシリーズ1作目の「ハリーポッターと賢者の石」について解説します。

この映画のラストシーンで明かされるクィレルとヴォルデモートとの関係クィレルの最後に隠された作者の意図をみていきましょう。

クィレルはどうしてヴォルデモートに取り憑かれていたのか

この映画で最も不思議な点として挙げられるのが、なぜクィレルはヴォルデモートに取り憑かれたのかということではないでしょうか。

なぜクィレルだったのか、どうしてヴォルデモートと出会ったのか見ていきましょう。

クィレルの性格から見るヴォルデモートとの接点

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オドオドとして比較的自分に自信のないキャラクターとして描かれていたクィレルが、強気で傲慢なキャラクターに変わりました。

これはなぜなのでしょうか。

クィレルはいじめの対象となる人物でしたが、内心ではいじめている側を嘲笑・侮辱をして自分を正当化することに長けた人物ではないかと推測します。

正当化は「そうなりたい」という願いの表れだといえます。

自分が特別な何者かになる方法として、力や名声のある者に依存することも厭いません。

虎の威を借る狐”のような人間性をうかがい知ることが出来ます。

ある意味でヴォルデモートに取り憑かれる人間として最適な人間性を持っていたのです。

実務経験のためと称した世界旅行の真の目的は、自己顕示欲によるヴォルデモートの残骸探しでした。

肉体のないヴォルデモートと出会いは必然だったのかもしれません。

学内での立ち位置

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半純血の彼はマグル学の教授から闇の魔術に対する防衛術の教授に変わったという経緯を持っています。
おそらく闇の魔術に対する興味は強かったのでしょう。

彼の立ち位置をスネイプが狙っていた理由は後々の作品で明かされますが、ひとえにクィレル=怪しいと判定されていたからです。

こんなにも簡単に、同じ学内にいる教授から怪しいと思われてしまうクィレルの迂闊さと愚鈍さには、少しばかり同情します。

彼はどちらかというと頭のいいタイプではなく、ただ自己顕示欲が強いだけの人間でした。

だからこそヴォルデモートに利用されることになってしまったのでしょう。

ヴォルデモートとクィレルの出会い

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「賢者の石」を盗めなかったクィレルはヴォルデモートに取り憑かれ、ヴォルデモートは自由に動けるようになったわけです。

ホグワーツ魔法学校を復活の場に選ぶのであれば、そこの教師であるクィレルの体を借りた方が効率がいいと感じたのでしょう。

後のシリーズで出てくる「分霊箱」に自身の魂を分けて保管しているヴォルデモートは、そう簡単に死にません。

とはいえ、ヴォルデモートに取り憑かれていることを知られれば、2人とも無事では済まないでしょう。

クィレルがつけているターバンはヴォルデモートの気配を消すためにニンニクの臭いがついています。

ヴォルデモートはなぜクィレルに取り憑かなければならなかったのか

ヴォルデモートがクィレルを選んだ理由

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元々はホグワーツ魔法学校の学生だったヴォルデモートが、自身の力を復活させる場所としてどこが最適なのか。

おそらくホグワーツの敷地内だと考えたのではないでしょうか。

さらにダンブルドアが賢者の石を隠す場所の候補がどこなのか考えてみても、ホグワーツに来るのがベストだという結論に至ったのです。

総合すると、クィレルとヴォルデモートの出会いから全て、ヴォルデモート側の策略であった可能性が高いといえます。

自分を滅ぼしたハリーが入学してくる時期を考えると、ハリーの近くで殺す機会を窺うのにも最適だと考えたのでしょう。

「悪」としてのヴォルデモートの存在感

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ハリーポッターという物語のなかで、ヴォルデモートは名前を口に出すこともはばかられるほどの悪人として描かれています。

半純血のものやマグルを排除した世界の構築を目論み、若い頃からホグワーツの教師を誑しこめるほどの才覚を持っていた人物です。

加えて、自分より劣っている人間は従属するべきだと考えていて、機嫌ひとつで部下を殺してしまうほどの冷酷さを持ち合わせています。

これは、愛を知らぬ人間の末路が最悪の形として描かれている、物語のなかでも同情の余地のないタイプの悪役です。

クィレルに取り憑く際にも、クィレルは単なる「容器」にすぎず、特に何も感じていなかったのでしょう。

クィレルが灰になって消滅したのはなぜか

クィレルはラストシーンでハリーに触られるだけで灰になって消滅するという最後を迎えます。

なぜこんなことになったのか分からない方も多かったことでしょう。

作者の意図を考察すると、その理由が見えてきます。

愛の力の表現

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クィレルが灰になった理由として、ハリーの中にある母リリーのかけた「愛の護り」という魔法が挙げられます。

リリーは自分が死ぬ代わりに闇の魔法がハリーにかからないように仕向け、息子を守ったのです。

守る、というと受け身ですが、闇の魔法を灰にするという攻撃もできるパワーがあります。

ヴォルデモートは分霊箱で生き延びており、乗っ取られているクィレル自身はともすれば存在が闇の魔法です。

だからこそ灰になって死んだのでしょう。

ハリーポッターシリーズ、そして続編のファンタスティックビーストのシリーズでも普遍的に描かれている絶対的なテーマは「母の愛」と「子供の闇」。

常にハリーを守らんとするリリーの愛が、物語の随所に散りばめられています。

逆に、子供の頃に愛を知り得ず育った結果、世界をどん底に突き落とすほどの闇と悪に成長するのだということも描いています。

それほどまでに、子供の心の孤独や闇は危険なのだということです。

こういった点を踏まえると、愛の魔法により悪を滅ぼすという構図は実に納得いくものだと感じます。

続編に対する伏線

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そしてもう1つ考えられるのは、「伏線」という見方です。

目に見えない魔法によって存在していたクィレルとヴォルデモート。

死してもなお不可思議な存在であることを誇示しているかのようでもあります。

肉体が灰となったクィレル。その中にいたヴォルデモートは死んだのか?

この疑問は、続編に対する伏線だったのではないでしょうか。

クィレルを灰にした「母の愛」

当時の社会的なJ.K.ローリングの状況

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作者であるJ.K.ローリングは夫と離婚し、娘さんと生きる選択をしました。

しかし幼い子供を養いながら生きていくにはとても厳しい環境にあり、うつ病を患っていたことは有名な話です。

それでも生活保護を受給しながら必死に子育てをし、生きていきました。

この経験がハリー・ポッターシリーズ、特に本作に大きな影響を与えています。

子供の存在

彼女にとっては娘さんの存在そのものが生きる原動力になっていました。

母子家庭なら子供を守る手は2つしかありません。守れるのは母親である自分自身。

大げさに例えるなら、子供が危険にさらされていたら相手を傷つけてまで守りたいというのが正直なところでしょう。

J.K.ローリングの覚悟こそがクィレルを灰にした「愛の護り」という魔法の原点なのです。

もし作者が女性でなかったなら

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ハリーポッターシリーズとは常に“母の愛”の話です。そして時々、母の目線でハリーを見守るように物語が進む時があります。

だからこそ世界中で人気が出たのではないでしょうか。

人間は皆、母の愛を無意識にでも求める生き物であるからです。

もし仮に、このシリーズが男性によって書かれていたとしたら、ここまで人気にはならなかったかもしれません。

全体的な作者のメッセージを汲み取る

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ハリーポッターシリーズの中には、繰り返し訴求されるメッセージが盛り込まれています。

その真意は、自分という存在が能力や生まれによって決まるのではなく、自分の選択で決まるということです。

これは、ダンブルドアが言っている時もあれば、ハリーの名付け親であるシリウスが言っている時もあります。

場面や言っている人が変わっても絶対的にJ.K.ローリングが伝えたい大きなテーマなのでしょう。

逆に、ハリーポッターシリーズに出てくる闇の魔法使いたちの生き様を、悪い見本として指し示しているようにも見えます。

そしてこの物語を受け取り手の心に語りかける人生の教訓のようでもあります。

クィレルやヴォルデモートが人生どこか一場面で別の選択をしていたら、どちらも悪には染まっていなかったかも知れない。

たとえ孤独で頼る者がいなくても、安易な選択をしてはいけないのだという子供たちへの警告のようにも感じます。

「ハリー・ポッターと賢者の石」で描かれているヴォルデモートとクィレルの接点や2人の思惑、そしてクィレルが灰になってしまった理由を考察しました。

この考察を読んでから改めて作品を観ると、物語の全容がより深く理解できると思います。

ぜひもう一度「ハリーポッターと賢者の石」を見て、あなたなりの考察を導き出してください。