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今や国民的人気アニメの「名探偵コナン」。毎年劇場版も公開され興行収入何億円という異例の大ヒットを飛ばしています。
その中でもコナンファンの間で一際人気の高いのが2001年4月21日に公開された「天国へのカウントダウン」です。
特に灰原哀という人物の、亡くなったお姉さんへの想いなどに注目して解説していくのでお楽しみください。
哀の心を壊した黒の組織が映画初登場
劇場版第5作目となる「天国へのカウントダウン」ですが、この映画で黒の組織は初登場となります。
「名探偵コナン」の物語を語るにおいて絶対といっていいほど外せないのが“ジン”率いる黒の組織です。
哀の心に闇を生んだ元凶こそが黒の組織であり、宮野志保から灰原哀という人格を生み出しました。
黒の組織初登場のコナン映画
江戸川コナンの姿になってしまった工藤新一や、灰原哀として生きていく事になった宮野志保。
そして二人の最大の宿敵であり「名探偵コナン」という物語の鍵を握るのが、ジン率いる黒の組織です。
「天国へのカウントダウン」ではジンとウォッカしか登場しませんが、その容赦ない残酷さが際立っています。
この映画でもビルを爆破したり、かつて組織の仲間であった哀を殺す計画を立てたりとヒール感が満載です!
恐るべきその残虐性とは!?
蘭との遊園地デート中に黒の組織の怪しい取引現場を目撃した事で、薬を飲まされ子供の姿になってしまった工藤新一。
また、現在は灰原哀として生きる宮野志保は、組織を抜けようとした事から命を絶つ目的で自ら薬を飲みました。
コナンと同じように子供の姿になり今の生活を強いられる状況になってしまいます。
そして哀の大切な父や母、また姉である宮野明美も黒の組織の一員であった事から組織絡みの事件で命を落としているのです。
コナンや哀が飲んだ薬は、元々は科学者で元組織メンバーの哀が開発したものですが、そもそもの組織の目的は“人を殺す薬”を作る事でした。
体が縮んでしまった事は組織にとっては想定外の出来事といえます。
民間人の新一に薬を飲ませた事、また哀を始め組織を裏切ろうとする者には容赦ない制裁を加えるのです。
黒の組織がいかに哀の心を蝕んだか、そして哀の苦しみと葛藤が黒の組織登場によってより明確に描かれています。
コナンと哀の関係
黒の組織を通じて共通の秘密を抱える事になったコナンと哀。