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2000年4月22日にシリーズ第4作目となる「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」が劇場公開されました。
蘭が記憶喪失になったりと、ハラハラドキドキの展開が観られるこの映画!
蘭が記憶を取り戻せた理由、コナンの告白のタイミングはなぜあの時だったのでしょうか?
蘭を取り巻く人間関係に焦点を置いて徹底解説していきます。
蘭が記憶を失った理由とは
本作では記憶喪失になってしまう蘭ですが、何故蘭は記憶をなくしたのでしょう?その秘密に迫っていきたいと思います。
優しすぎる蘭
蘭が記憶を無くしたのはその優しすぎる性格ゆえのものなのでしょう。
自分を庇った佐藤刑事が撃たれてしまった、自分のせいだと蘭は強く自分を責めたのです。
記憶を無くしたことで戸惑う蘭ですが、今作品は蘭が如何に周りの人から愛されているのかという事を確認できる映画でもありました。
優しすぎるがゆえに記憶を無くした蘭。
これは単に蘭と新一の愛情を確認するだけの物語ではなく、周りの人と蘭の絆を試す物語でもあるのです。
記憶を無くす事で訴えたかった事
蘭が記憶を無くすだけの物語でもありません。
この作品のテーマを一言でいえば、“人と人の絆の繋がり”を示しています。
蘭は様々な人との絆、そして触れ合いによって失った記憶を取り戻していくのです。
この作品は蘭が一人で生きていけないように、人間は一人で生きているわけではないという事実を観ている人の心にも訴えかけています。
その導線の為に、蘭が記憶を無くすという大きな物語の流れが必要だったのです。
蘭のヒロイン度が際立っている作品
今作品では蘭が記憶を無くす事でそのヒロイン度が一層際立っているようにも見えました。その意図を説明したいと思います。
風戸の異常な性格を際立たせる為
今作品は新一と蘭の愛情、蘭と園子の友情、小五郎と英理が蘭の事を思う親心、たくさんの愛情詰まる作品でした。
たくさんの人から愛されている人物=蘭であり、記憶を無くすのは蘭でなければこの物語は成り立たなかったのです。
そして蘭のヒロイン度を際立たせる事で、犯人である風戸の残虐性が一層際立って見えました。
風戸の残虐な性格を際立たせる為に、蘭は記憶を無くしたヒロインとなったのです。
新一は蘭にとって最大の救世主
「瞳の中の暗殺者」はメインの舞台が遊園地という事もあり、記憶を無くして逃げる蘭はか弱いお姫様のようにも見えました。
そして、コナンがその蘭をエスコートして助ける王子様のような役割を担っていたのです。