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今や老若男女問わず大人気の、国民的人気アニメとなった「名探偵コナン」。
シリーズ9作目となる「水平線上の陰謀」は陸と海、両方で殺人事件が起きる二重(デュアル)サスペンスという手法が使われた作品です。
珍しくコナンが推理ミスをし、小五郎が真犯人を突き止めるというそれまでのコナン映画にはなかった面白さを持つ作品となっています。
今回は「水平線上の陰謀」から小五郎が推理を当てられた理由を徹底考察、そして妃英理と犯人の美波子の意外な共通点を徹底解説!
船という閉ざされた空間
今回の舞台は豪華客船のクルージングという一見華やかな場所で起こります。
しかし殺人事件が起きる事で“船”という密室の閉塞感や恐怖の感情を煽るような演出方法が用いられている事が今作の魅力です。
15年前の船の沈没事故が絡むという点で謎が謎を呼び、そこが非常に面白さを倍増させています。
前半は少年探偵団の面々、蘭や園子が皆でかくれんぼをしたりとほのぼのムードですが、中盤から推理要素たっぷりの展開です。
そこが「明」と「暗」を分けている対比の設定として描かれています。
“船”という逃げられない空間でどんな風に物語が展開していくのか最後まで息もつかせない仕上がりの作品でした。
海上保安庁が全面協力というところもまた一つの見所です。
貝殻の金メダル
コナン作品には毎回キーワードとなる小道具が登場します。
本作は空手の関東大会で優勝した蘭の為に少年探偵団がプレゼントした“貝殻で出来た金メダル”がそうです。
そして蘭がポケットに忍ばせたこのプレゼントになかなか気付かないという点も、作品を面白くさせるための引っ張りでした。
「何かキーワードとなるものなのだな」と観ている側に気付かせ、それを最後の最後で蘭とコナンの命を助ける小道具として登場させる!
観ていて気持ちの良いこの方法は、コナン作品の醍醐味です。
台詞で後々に伏線を回収、という方法もありますが、小道具で伏線を回収といった方法は子供にも大人にもとてもわかりやすかったでしょう。
またそのわかりやすさがコナン映画が世代を超えて愛される一つの大きな理由となっています。
妃英理と美波子の意外な共通点
容姿もさばさばとした性格もそっくりな英理と美波子ですが、そこには意外な共通点があります。ここではその謎に迫っていきます。
性格も容姿もそっくり
クールでドライ、仕事が出来る、勝気な面を持つ、などなど性格も容姿もそっくりな英理と美波子。
美波子はコナンに紙ナプキンでボートを折ってあげるなど、子供好きで優しい一面も垣間見る事ができます。