きっと親元で保護を受けながら生活しているのでしょう。
一般的な13歳の女の子と魔女であるキキの対比が上手く表現されています。
そしてキキは交通事故を起こしそうになった際に「親に電話する?」と聞いたり「これでお母さんに手紙を書ける」といったり子供らしいセリフを残しています。
13歳という子供から大人になる中間地点での修行、そして普通の子より早い独立が魔女の存在を引き立てています。
魔女の母と人間の父の存在
魔女である母コキリと人間である父オキノの存在は大きく、子供を送り出す親の姿が絶妙なタッチで描かれています。
両親は心配をしながらも子供を信じる強い心で、13歳のキキを送り出しています。
そして魔女のコキリが「いつも笑顔を忘れずに」とキキに告げているのが印象的です。
魔女に笑顔という本来ならミスマッチな構造ですが、魔女がいるのが当たり前の世界では、魔女という存在は決して隠すべき事ではなく、ひとつの職業として成り立っていることを示しています。
ジジが話さなくなった理由
「魔女の宅急便」で話題に上がるひとつがジジの言葉についてです。
なぜジジは言葉を失ってしまったのでしょう。囁かれている様々な理由を検証しつつその真実に迫ります。
理由1.キキの魔法が失われたから
最も多く語られているのが、キキの魔法が弱くなったからという理由です。
実際劇中でもキキは「魔法の力が弱くなっている」といっていますし、そのせいでほうきにも乗れなくなっています。
魔法が弱くなった理由も様々な意見が飛び交っていますが、魔女である自分が嫌になったことが大きな理由と考えられます。成功へ向かう途中のスタンプでしょう。
しかし、キキの魔法が弱くなった説に関しては疑問も残ります。スランプを抜け出し魔法の力を取り戻したキキですが、その時もジジは言葉を発していないのです。
理由2.ジジに恋人が出来たから
ジジが言葉を失った理由がジジが白猫リリーと関係を持ったからという大人の意見もあるようです。
確かに原作では、魔女は結婚するとパートナーである黒猫と別れる設定となっています。
人間の言葉を話していたジジが新たなパートナーを見つけたことで言葉を失ったという説になります。