桜が咲き始めでも咲き終わりでもなく満開な理由は、いずれ散ってしまう桜と初恋の儚さをかけているのでしょう。
そしてこの満開の桜=平次の心の高ぶりを表現しているのです。
平次が外に出た時既に少女の姿はなかったという所も、命短い桜の花と残された水晶玉の神秘性を際立たせています。
手まり歌に込められた想い
「迷宮の十字路」には手まり歌が出てきます。そこに込められた想いとは何なのでしょうか?平次と和葉の恋心を絡めて見ていきたいと思います。
和葉の方が平次を大好き!?
まるたけえびすに おしおいけ よめさんろっかく たこにしき
引用:名探偵コナン 迷宮の十字路/配給会社:東宝
これは和葉が間違って歌っていた手まり歌です。
しかしこの間違い歌詞が後々の伏線となってきます。
恐らく二人の間に恋心が芽生えたのは和葉が先だったのでしょう。
大好きな平次を思いながらお化粧をしてもらい、綺麗に着物まで着せてもらって、その姿を何より平次に一番先に見てもらいたかったのでした。
平次の方が鈍いように見えて、鈍感なのは実は和葉の方で、でもそんな天然な面を持つ和葉だからこそ平次は放っておけないのです。
恋人同士の二人が見られるのもそう遠くはない!
和葉の間違い歌詞のおかげで真実を知ることができた平次ですが、それが二人の今後の恋の行方にも影響してきます。
幼馴染でお互いに大切に想い合っている二人ですが、恋人関係になるのは少し時間がかかりそうです。
しかし、今回の“初恋事件”のおかげで平次も和葉の事を益々大切に思う事になったのは明確でした。
二人がお互いの気持ちに素直になって、相思相愛になる日もそう遠くはない未来だといえます。
新一と蘭の再会
平次が倒れた事により、新一の姿になって和葉を助けに行ったコナンですが、蘭との恋愛の行方はどうなるのでしょう?
二人の恋は順調に進展している
新一と蘭・平次と和葉の恋愛のスピードを見てみると、新一と蘭の方が急激に距離を縮めています。
二人の恋を盛り上げているのは“会えない”という究極の壁でしょう。
また、コナンである新一が「自分は新一だ」という真実を打ち明けられないのも二人の恋を加速させている大きな要素なのです。
和葉と平次には障害がないゆえ、素直になれない部分がありますが、新一と蘭には数え切れないくらいの壁や障害があります。
それが二人の気持ちを素直にさせるよう仕向けている一つの要素となっているのです。
“会えない時間が愛を育む”というのは新一と蘭を見ているとあながち嘘ではないのがわかります。
月は二人の思いの象徴
「月が綺麗ですね」という言葉を「あなたが好きです」という言葉にあの有名な小説家・夏目漱石は置き換えました。