まして肉体は死んだ状態ではないので、ハリーが死ぬことはなかったのです。
皆がヴォルデモートの分霊箱をすべて壊そうと躍起だったのも、上記のことが理由となっています。
「愛の護り」があったので蘇った
ハリーが蘇ったのは、ヴォルデモートとお互いが分霊箱だった為だけではありません。
母リリーのかけた最強の魔法
ヴォルデモートに襲われた時、母リリーは「愛の護り」という魔法をハリーにかけています。
劇中では詳しく描かれていないのですが、実はこの魔法には隠された力がありました。
愛の守りをかけられたものは血が絶えない限り死ぬことがないのです。
ヴォルデモートは自身の蘇りの際にハリーの血を飲んでいるので、彼が死ななければハリーは生き続けることになります。
例えお互いが分霊箱となっていなくても「愛の護り」があるのでハリーが死ぬことはなかったのです。
母は強い
ハリーは死んでいる
引用:ハリー ポッターと死の秘宝 PART2/配給会社:ワーナー・ブラザース
ハリーにドラコの無事を聞いたナルシッサ・マルフォイが言ったセリフです。
息子を愛している母親はドラコさえ無事なら、ヴォルデモートは二の次なのでしょう。
この時点でハリーが息子ドラコを救ったことを感づいたのかも知れません。
劇中ではその後ドラコの家族は逃げ出しています。
ハリーが死ななかったことで、ヴォルデモートが消滅することを悟ったのでしょう。
リリー・ポッターにしてもナルシッサ・マルフォイにしても息子の為、ヴォルデモートに歯向かう程母は強いのですね。
ダンブルドアと再会した駅の正体
劇中でハリーが訪れた白い駅は一体どこなのでしょう。
狭間の世界
あの白い場所がどこなのかは明確に描かれていませんでした。
作者J・ K・ローリング自身、解釈の仕方は観る者次第だといっています。
考察していくと、おそらく死者の世界とこの世の狭間ではないでしょうか。
生きるか死ぬか選ぶことができる
引用:ハリー ポッターと死の秘宝 PART2/配給会社:ワーナー・ブラザース
まだ死んでいないハリーは、自らの意思で生きることも選択出来るのです。
キングズクロス駅
ハリーがいうように白い駅はキングクロス駅のように見えます。
どこか懐かしい気もする9と4分の3番線……ハリーが魔法界へ踏み出した場所なのです。
いわば全ての始まりの場所といっていいでしょう。
ハリーの中の忌まわしきヴォルデモートの魂が消え、そこから新しい人生が始まることを示唆する場所ではないでしょうか。
気持悪い生物はヴォルデモート
椅子の下にいた物体をダンブルドアは下記のように説明していました。
滅ぶべき、ヴォルデモートのカケラじゃよ
引用:ハリー ポッターと死の秘宝 PART2/配給会社:ワーナー・ブラザース
分霊箱に魂を分けたことで、ヴォルデモートの魂は軟弱化していたことでしょう。
更に分霊箱が次々と破壊されていく中、ヴォルデモートはすでに死と生の狭間にいるのかもしれません。
ダンブルドアは、ハリーに助言を与える為とヴォルデモートの最後を見届ける為に白い世界にいたとも考察出来ます。