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2シリーズ21作目にして、2017年の邦画興行収入第1位となった今作品は、劇場版初となる秋の大阪・京都が舞台です。
百人一首の大会で繰り広げられる殺人ミステリーと1人の男に想いを寄せる2人の少女の奮闘がメインのストーリーとなります。
今作では、メインキャストとして実に4年ぶりに平次と和葉が登場しました。さらに平次の母親も劇場版に初登場し大いに活躍しましたね。
今回は平次を取り合った和葉と紅葉のキャラクターの違いや、何故そんなにも平次はモテるのかを考察していきましょう。
そして、その先に、映画の中では語られることの無いあるストーリーも見えてきました。
ぶっきらぼうな平次はなぜモテる?
モテる男子の典型は「優しい」ですが、平次は言葉は乱暴でぶっきらぼう。優しい男子とは真逆の人物像です。
しかしストーリーの中では、2人の美少女に想いを寄せられています。そんな平次が何故モテるのかを考察してみます。
誰でも分け隔てない
今回のストーリーの冒頭でテレビ局に爆破予告が入ります。
その際平次は和葉の友達の未来子が百人一首の札を取りに戻ったと知り、一早く追いかけていくシーンがありました。
また、ストーリーの中盤でも、紅葉に危険が迫っていると分かるや即連絡をして身を隠す様に伝えます。
もちろんヒロインの和葉に対してもぶっきらぼうな態度を見せてはいますが、映画の中で2度に渡って命を救うのです。
この様に、平治には誰に対してもその身を犠牲にしてでも守ろうとする姿勢がとても印象的に描かれています。
決断する場面で迷わない
次に特徴的なのが、その決断力の速さです。
テレビ局の爆破予告時での行動や爆破された後の退避。とにかく迅速だったのが印象的ではないでしょうか。
さらにラストにバイクで和葉を助け出すシーンでも、まったく迷う事なく加速して飛び出します。
「失敗したらどうしよう?」という不安な表情は全くありませんでした。そんな平次に男らしさを感じた人も多いはずです。
気遣いの行動が素晴らしい
紅葉の家の前で見張りをしていたかと思えば、特訓する和葉の為に自分の母親を練習相手に寄こします。
また和葉の元に突然現れて、労ってみたりと、女子がされたら「キュン」とする行動をいとも簡単にやってのけるのです。
それも恩着せがましくなくさらっと自然に。このような優しさを見せているところに平次の人間としての余裕が見て取れますね。
平次がモテる理由には、ある男の存在があった
「分け隔てない」「迷わない」「気遣い」
平次は、まるでビジネス本に出てくる理想の上司の様な人間でもあります。
理想の上司の様に、平次は周りから「自分に自信をもっていて、余裕がある大人」に見えているのではないでしょうか。
そうするとここで大きな疑問が出てきました。平次はまだ、高校生です。
なぜ、理想の上司の様な人間に見えるのでしょうか?