平次を余裕のある大人に見せているのは、ライバルにして親友の江戸川コナン(工藤新一)の存在があるからではないでしょうか?
ストーリーの序盤のテレビ局爆破の際、屋上で身動きが出来なくなった平次自分一人だったら無理だけど…と考えます。
しかしその瞬間、コナンが平次達を助けに登場するのです。
そして、バイクで和葉と紅葉を助けに行くとき、同乗していたコナンに無茶なことを自分もやるからコナンもなんとかやってくれ、というシーンがあります。
これは、問題が発生した際に平次だけで解決するのではなく、コナンも一緒に解決してくれると信じているからです。
自分ひとりではないという余裕から、多少無茶な事でも、行動に移しやすいと考察できるでしょう。
助けてくれる仲間の存在が重要
つまり、平次は自分1人の実力で「自分に自信をもっていて、余裕がある大人」に見える訳ではありません。
自分にとってピンチの時、余裕が無い時、うまくいくか自信がない時に助けてくれる存在がいる。
だから余裕を持てる。自信を持てる。それが周りからは、大人に見えるという事に繋がっているのではないでしょうか。
結論として、モテる為には助けてくれる仲間が必要という事です。
平次を巡ってバトル!和葉と紅葉はどっちが魅力的?!
そんなモテる男、平次を巡って、ヒロインの和葉と紅葉がいがみ合い、最終的には平次への告白権を巡って、百人一首で雌雄を決します。
そんな二人がどんなキャラクターでどの様な違いがあるかを考察します。
幼馴染の和葉は勝気だけど乙女
和葉は、平次にとって幼馴染です。合気道部に所属しており勝気で少し乱暴なところがあります。
しかし、平次に自分の気持ちを伝えられずにいる乙女な心を持っています。
美人の紅葉は上品だけど頑固
一方で紅葉は、いいところのお嬢様といった雰囲気を醸し出していますが、平次を自分のモノにしたくて、和葉に喧嘩を吹っ掛け辛辣な言葉を投げかけます。
自分の欲しいモノは必ず手に入れようとする頑固さがありますね。
和葉と紅葉。二人の大きな違いは何?
キャラクター的には真逆に描かれている二人ですが、最も大きな違いは「百人一首」に見て取れる自分の行動での重要性でしょう。
和葉は百人一首の大会に出るのは「親友の代わり(廃部を免れる為)」と「紅葉が平次に告白する事を防ぐため」というどちらかというと受動的な理由です。
一方、紅葉は「憧れの先生(海江田)の実力に近づく為」「平次を自分のモノにする為」と能動的な理由。
つまり、二人の百人一種での闘いは、周りの為に行動する事を重要視する和葉と自分の為に行動する紅葉という正反対の行動原理の闘いでもあったのです。
圧倒的な実力差がありながら、和葉はなぜ紅葉に勝てたのか?
平次を掛けた百人一首の闘いにおいて、実力では紅葉が圧倒的に強かったのですが、軍配は和葉に上がりました。
それはなぜだったのでしょうか?
それは和葉vs紅葉では無く、チーム和葉vs紅葉だったからです。
それは、ストーリーの中でも描かれていましたが、和葉には仲間がいました。
蘭やコナン、平次は勿論、未来子や平次の母親。その子も登場こそしませんがフォローしてくれています。
助け合いの精神が和葉を強くしたのです。