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「ぼくらの7日間戦争」は宗田理の小説「ぼくらの七日間戦争」のアニメ版映画で、2019年12月13日に公開されました。

1988年に宮沢りえ主演で実写映画化もされた、世代を超えて愛される作品です。

今回は「ぼくらの7日間戦争」より、敢えてアニメ映画化した理由を考察、原作をアップデートした意味、現代問題を描写した意図を徹底的に紹介、考察していきます!

敢えてアニメ映画にした理由

劇場版アニメ ぼくらの7日間戦争 (角川つばさ文庫)

ぼくらの7日間戦争は実写映画化された事はありますが、アニメ映画化は今回が初めてとなります。

なぜ敢えてアニメ映画化したのか、その意図に迫っていきましょう。

実写映画への敬意を表した作品

ぼくらの七日間戦争
女優の宮沢りえ主演で実写映画化された「ぼくらの七日間戦争」は異例の大ヒットを飛ばした作品です。

その作品の世界観を壊さないよう作られたのがアニメ映画版「ぼくらの7日間戦争」といえます。

全く別の世界観やストーリを作り上げる事で、アニメ映画版は実写映画版に敬意を表しているのです。

実写版は“七日間”、アニメ版は“7日間”と数字の描かれ方が違うようにこの二つの物語は別物。

全く異なるストーリーと考えていいでしょう。

アニメ映画だからできる事

「ぼくらの7日間戦争」はとにかく映像が綺麗です。

映像の綺麗さはアニメ映画でしか成せない技といえます。

この物語のヒロイン、綾の秘密の告白の時の雫が滴り落ちるシーンなどは、アニメ映画だからできる醍醐味です。

また主人公の守と綾が花畑で対峙するシーンなどもアニメ映画だからできる技が光っていました。

アニメでなければならない理由はそこにもあります。

現代ではアニメの方がリアリティがある

実写映画版「ぼくらの七日間戦争」が作られた時代は学生運動などがまだ勢いのある時代でした。

歌手の尾崎豊の影響などもあり、大人への反発心が高ぶっている時代でもあったのです。

しかし、現代の子供は昔の子供と比べて大人への反発心は薄いといえます。

むしろ敵は自分自身や子供同士の社会の中にあるといえるでしょう。

SNSやネットが蔓延している現代社会、実写よりもアニメの方がその世界観に入り込みやすいのです。

実際この作品ではSNSを通じて登場人物の秘密が暴露されていくというシーンがありました。

そういう社会を反映したアニメ化といえます。

アニメでなければ描けない世界観が凝縮された作品がこの「ぼくらの7日間戦争」なのです。

原作をアップデートした意味

劇場版アニメ ぼくらの7日間戦争 (角川つばさ文庫)

「ぼくらの7日間戦争」で原作をアップデートした意味とは何だったのでしょうか?

その秘密に迫っていきます。

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