これまで明かされていたのは探偵事務所のオーナーで大富豪ということ。
それが今までのチャーリーの情報でしたが、なんと今回の映画では、チャーリーが元諜報部員だったことが明らかになりました。
そんな彼がなぜ富豪なのかという疑問ですが、親の遺産を相続した可能性以外に、諜報部員であるがゆえに情報を金に換えたという可能性も考えられます。
隠遁生活を送るコテージをじっくりと観察すると、釣りや水彩画の趣味を持ち、葉巻とボードゲームを楽しむ悠々自適な生活が感じられます。
唯一登場した後ろ姿からや、彼を見つけたディランの表情からも、とても素敵な初老の男性だと推測されます。
これはTV版からのファンにとっては、思いがけない贈り物かもしれませんね。
メッセージが込められた冒頭の飛行機のシーン
爆弾所持犯を飛行機から引きずり出し空中で爆弾を処理しながら捕まえる、という冒頭のシーンは謎が多いとされています。
少ない情報から、このシーンの意味を探ってみましょう。
犯人は誰かを脅迫してダイヤの原石を得ようとしています。
それに対するエンジェルの行動は、変装して犯人を油断させてから飛行機の外に放り出してしまえという単純で豪快なもの。
その直前のセリフがこの行動の鍵となっています。
変装したディランが飛行機内で上映されている映画を観ていうのです。
またTV番組の映画化か
引用元:チャーリーズエンジェル 配給会社:コロンビア/SPE
と。
これはTV版の「チャーリーズ・エンジェル」を意識しているとはっきり宣言しているということでしょう。
そして空中での派手なアクションは、「映画になってもアクションも迫力もまったく負けてないわよ」という映画スタッフたちの自信の表れではないでしょうか。
つまり冒頭のこのシーンは、映画スタッフから観客への豪快な挨拶だといえるでしょうね。
「チャーリーズ・エンジェル」の魅力のまとめ
映画の主人公として
美しい衣装に身を包み、時に色気を振りまき踊るエンジェルたちが何度も登場し、目を奪われることでしょう。
彼女たちはプロの探偵なので徹底的に任務を遂行します。短いスカートも履き踊りまくりますが、好きな人以外の男性に声を掛けられても目もくれません。
「こんなのは男性の仕事よ、出来ないわ」など、女を逃げの口上にもしません。
女性だけど自立した1人の人間であることが、エンジェルたちの最大の魅力ではないでしょうか。
現実社会における3人のかっこ良さ
ドリュー・バリモアを筆頭にした素の彼女たちも、同じように強くて魅力的なのです。
前述したように、ドリュー・バリモアは不屈の精神でこの映画界で役者としてもプロデューサーとしても活躍しています。
惜しまれつつも女優を引退したキャメロン・ディアスも女優としての活躍は誰もが知るところでしょう。現在は母となり普通の幸せをつかみ取りました。
そしてルーシー・リューは映画界を代表するアジア系女優として多くの作品に出演しています。近年では声優業にも挑戦しているそうですね。
映画を飛び出したかのような美しくパワフルで時にはお騒がせの3人は、この映画にピッタリのキャストです。
そして彼女たちが主演を務めたからこそ、無心で楽しみ、再び観て楽しめる、そんな娯楽映画になったのではないでしょうか。
疲れた時に観てみると、パワーがもらえるかもしれませんね。
随所にパロディや遊び心が散りばめられた「チャーリーズ・エンジェル」。
今一度新鮮な気持ちでご覧になってはいかがでしょうか。