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【アメリカン・サイコ】主人公の犯行は現実か妄想か徹底考察!ベイトマン以外の異常な存在とは?彼の犯行が露見しないのはなぜか

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B01LZBX4I3/cinema-notes-22

2001年にアメリカで公開されたクリスチャン・ベール主演の「アメリカン・サイコ」。

この作品は映画化から間も無く問題作として話題となったスプラッタ要素の強い80年代ホラー映画です。

今回は主人公パトリック・ベイトマン以外に異常者は居たのか、彼はどういう人物なのかについて考察していきます。

そもそもパトリック・ベイトマンは本当に殺人を犯したのかという点も皆さんにお伝えしていきましょう。

異常者はパトリック・ベイトマンだけではない

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アメリカン・サイコはホラーやサスペンスというよりも、スプラッタに近い映画です。

一見すると主人公のパトリック・ベイトマンだけが異常者のようにも受け取ることができます。

しかし本当にパトリック・ベイトマンだけが異常者なのでしょうか?

どんどん人を殺していくパトリック・ベイトマンがアメリカン・サイコなのは明白。

本作が風刺しているのは「エリート」と呼ばれる権力者やスーツを纏った人間たちです。

名刺交換でマウントを取り合う登場人物たち

アメリカン・サイコは主人公と似た立場の登場人物たちが多く登場します。

その登場人物たちは、パトリック・ベイトマンと同じくブランド品の高級スーツを纏い、何不自由ない生活を送るエリートたちです。

そんなエリートたちのステータスはブランド品や自分の仕事だけでなく、名刺もその一つ。

色はボーンホワイト、書体はシリアン・レイル

引用:アメリカン・サイコ/配給会社:ライオンゲート・フィルムズ

このように、主人公のパトリック・ベイトマンは自身の名刺へのこだわりを自身で解説してくれています。

しかしライバル視しているポーン・アレンの名刺は主人公以上にこだわりを持って作成されたできる男の名刺でした。

作中の裏で殺し合いをしていてもおかしくはない

前述したアレンの名刺を大変悔しがり、アレンを殺してしまいます。

このように名刺でマウントをとること自体が異常だといえるでしょう。

上辺では愛想良くしていても、腹の底ではパトリック・ベイトマン同様に何を考えているのか分からない。

それがこの「名刺バトル」で浮き彫りになっています。

そうしたエリートたちが、主人公の知らないところでお互いを殺し合っていたとしても不思議ではないのです。

パトリック・ベイトマンは社会に適合したいと望んでいる

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主人公クラスになると実際に仕事をしなくても、オフィスで好きな音楽を聴いて過ごすだけで仕事になります。

一見すると誰もが羨む充実した人生をおくっているように見えるでしょう。

パトリック・ベイトマン自身、仕事について娼婦に以下のように言われています。

よくわかんない仕事ね

引用:アメリカン・サイコ/配給会社:ライオンゲート・フィルムズ

そして主人公は以下のように娼婦に返答しています。

そうなんだよ

引用:アメリカン・サイコ/配給会社:ライオンゲート・フィルムズ

そう、彼の仕事には実態がない。そして、そのことにパトリック・ベイトマンはストレスを抱えています

どれだけ仕事をしても金を稼いでもこのストレスと付き合わなければならないことへの不満を抱えているのは明白。

主人公の殺人衝動は、このストレスからどんどん強くなっていくのです。

社会に適合したいから殺人を犯す

社会に適合したい

引用:アメリカン・サイコ/配給会社:ライオンゲート・フィルムズ

パトリック・ベイトマンはこのように語っていて、この言葉の裏をそのまま返せば「自分は社会不適合者である」ということになります。

殺人をしているので社会不適合者なのはみて分かること。

しかし実際には殺人という行為に対してではなく、主人公は社会に適合したいから殺人を犯しているということになります。

ラストで見せた絶望的な表情が全てを語っている

超優秀で大金を稼ぎ、高層マンションで裕福な暮らしをしている主人公は「罰せられたい」と望んでいます

そうでなければ、あんな大胆に殺人を犯す事はできません。

誰かに知られたい。そして自分を罰して社会に適合したい。そう望んでいるから、パトリック・ベイトマンは何度も殺人を犯しているのです。

しかし主人公は作品のラストまで罰せられる事はありません。

だから、アメリカン・サイコの最後でパトリック・ベイトマンは自暴自棄めいた絶望的な表情をしています。

浅い作品はパトリック・ベイトマン自身を反映している

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ブランド品のスーツを纏ったエリートたちの名刺バトルや、職歴・学歴、どれだけ高級なレストランの予約が取れるのか等。

アメリカン・サイコに登場するエリートたちは皆人間性が薄っぺらいのが見てわかります。

皆他人には興味がなく、自分がのし上がるために他者を利用するか、他人にマウントをとるのが大好きです。

作品冒頭では自分より良い名刺を用意したから等。

それなりの理由でパトリック・ベイトマンは殺人を犯しますが、途中からは適当に呼びつけた娼婦を理由なく殺しています。

もはや何のために殺しているのかも見失い始めている様子です。

復讐劇でも私利私欲でもなく、薄っぺらい殺人行為はエリートたちの薄っぺらさを反映しています。

パトリック・ベイトマンは本当に殺人を犯したのか?

結論から先にいうと、主人公パトリック・ベイトマンは殺人を犯していません。だから、最後まで殺人が露見しなかったのです。そもそも殺していませんから。

パトリック・ベイトマンは、人を殺せるほど度胸のある人間ではありません。

では、どうしてパトリック・ベイトマンが殺人を犯していないといえるのか3つの理由を紹介します。

①娼婦の悲鳴やチェーンソーの音に誰も気づかない

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高級住宅街「ウォール街」の自宅に娼婦を呼びつけ、主人公は娼婦を殺すべく追い詰めます。

当然娼婦は悲鳴を上げて逃げ回りますが、この声が近隣住民の耳に入らなかったとは考えにくいでしょう。

チェーンソーの音も大きく、もしあなたの近所で女性の悲鳴とチェーンソーの音が真夜中に響いたら「何事か!?」と誰しもが思うはずです。

②誰にも殺人がバレることなく犯行を重ねられた

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一人いなくなっただけでも世間は大騒ぎになるのに、それが名のしれた大企業に勤めるエリートなら尚更でしょう。

なのに、パトリック・ベイトマンは作品の最後までバレることなく殺人を完遂してしまうのです。

そもそも殺していない。だから殺人が最後まで完璧にバレなかったと考えれば自然です。

③弁護士にも信用されなかった

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「もうこれ以上は隠しきれない」と観念した主人公は、殺人を犯したことを告白しますが皆笑って信じてくれません。

昨日の殺人鬼パトリックは面白かったよ

引用:アメリカン・サイコ/配給会社:ライオンゲート・フィルムズ

大勢の人を殺しているのに世間では何の問題もなく毎日が過ぎ去り、相談した人には信じてもらえない。

このことからパトリック・ベイトマンは殺人を1件も犯しておらず、全て空想上の出来事だったのではないかと考察できます。

現実世界のパトリック・ベイトマンはどのような人物なのか?

アメリカン・サイコ(字幕版)

作中では自分に絶対的な自信を持っている主人公ですが、実際の彼はどのような人物なのでしょうか?

今回の考察から、本当のパトリック・ベイトマンがどのような人物なのか紐解いていきましょう。

本当は小心者

アメリカン・サイコをそのまま見た限りでは主人公であるパトリック・ベイトマンは殺人鬼です。

しかし実際には殺人を犯す度胸もない小心者で自分や仕事のことにストレスを抱えている極々普通の一般人です。

これは私たちが日常的に抱えているストレスに通じるものがあるのではないでしょうか。

パトリック・ベイトマンのようなアメリカン・サイコな一面は誰しもが持ち合わせているともいえます。

薄っぺらい自分を罰してほしい

超一流コンサル企業に勤めるエリートで金持ち。

これだけでもステータスになりますが、彼が欲しているのはそんなものではありません。

パトリック・ベイトマンはエリートだからこそ、「そんな薄っぺらい自分を罰してほしい」という欲望を抱えています。

実態のない仕事をしている主人公は、自分を築き上げている全てのものが目に見える形で残っていないのを悟っています。

だからこそ、自分自身はなんて薄っぺらい人間なのだと内面で悲観しているのです。

「社会に適応したい」と望むあまり、パトリック・ベイトマンは空想上で殺人を繰り返します。

しかし、現実世界では誰も死んでいません

これは、作中でライバルのポール・アレンの死体を置きにいった場所を終盤に訪れた際に表現されています。

実際には小心者で、自分が空想上で殺人を繰り返すあまりに、本当に殺人を犯したのかどうかも分からなくなってしまった

これらが、アメリカン・サイコの真相です。

笑えるシーンもある

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スプラッタシーンが多くR 18+に指定されている作品「アメリカン・サイコ」ですが、作中で笑える皮肉めいた表現が多々あります。

この表現は、主人公だけを異常者に見せるようにした演出だったのではないかと考察します。

ここまでご紹介してきた考察にあったように、異常者はパトリック・ベイトマンだけでなく登場するエリート全て

人はみんなどこかで異常な部分を持っているからこそ、登場人物を代表して主人公が様々な笑える「こだわり」を表現しています。

このようにアメリカン・サイコは違う視点で見ると、また違った作品にも見える面白さがあるのです。

一度アメリカン・サイコ見た人も、この考察を見てからもう一度本作を見ることで、また違った考察を思いつくかもしれません。