真がジンから2つの世界について聞かされたときはまだ理解していなかったため、一般人には周知せず極秘研究として行われていたのでしょう。
真の父親が突然死を防ぐ研究を完成させていた
2つの世界の研究については真の父親も関わっていたことが泉宗の口から明かされていました。
真の母親が突然死したことをきっかけに研究を始め、2つの世界が関係することにたどり着いたのでしょう。
さらに、突然死を防ぐ2つの世界の法則をみつけ、2つの世界のリンクを断ち切る理論も完成させていたと告白されています。
しかし、その理論についての細かい説明は作品中で語られることはありませんでした。
2つの世界のリンクが切れたことで生き返る?
真は日本公民共和国の公女を操っていた公卿(くぎょう)を倒し、みごと2つの世界のリンクを断ち切ることができたのです。
このことから、お互いのリンクが切断したことによって、相対する人物の命のリンクも開放されるのではないか、ということが考えられます。
さらに命のリンクが解放されることで突然死として亡くなっていった人の死がなかったことになる、と解釈することができます。
なぜ琴莉は生き返ったのか?
父親の判断が運命をわけた
では、なぜ琴莉だけ生き返れたのでしょうか?それは肉体保存が関係していると考えられます。
作中で琴莉の亡骸を研究室で保存しているシーンが描かれているからです。
なぜ保存していたのか?と考えたときに出てくる答えは、可愛い娘をいつまでも保存しておきたかった。
もしくは、研究結果で肉体さえあればリンクを断ち切ったときに戻ってくると知っていたからという考えもできます。
先述した通り、泉宗の会社では2つの世界について研究しており、真の父親が研究していた結果を知っていたとしてもおかしくないのです。
しかし、泉宗はこれまでリンクを断ち切る術が無かったと語っています。
真とジンが現れてから初めてリンクを断ち切れるかもしれないという希望を抱いたと考察できるのではないでしょうか。
琴莉が死んだ時点では泉宗のなかでその希望は0に近かったはずです。
そのことを考えると、愛娘を火葬してしまうのが悲しくて保存していた、という答えが正解に近いでしょう。
生き返った人物は琴莉だけ?
また、2つのリンクを断ち切った後の日本で登場した人物は真と琴莉だけです。
もし、父親や母親も生き返っていたとしたら少しでもその描写が入っていても良いのではないでしょうか。
それが無いということは、身近な人で生き返ったのは琴莉だけだったと解釈できるでしょう。
真から感じる取れる愛情の変化
琴莉は幼い頃から大きな存在
「あした世界が終るとしても」は派手な戦闘シーンやパラレルワールドの不思議な雰囲気も魅力的です。
しかし、ほのぼのとした日常シーンや主人公の恋愛模様についても忘れてはいけません。