ダイ・ハードシリーズの礎を気付いたのが本作『ダイ・ハード2』だといわれています。
前作を超える爆発
前作『ダイ・ハード』で監督を務めたジョン・マクティアナンに変わり、レニー・ハーリン監督が作り上げたのが本作『ダイ・ハード2』です。
有名な話ですが、シリーズ2作目となる本作だけヘリコプターの爆破シーンがありません。
その理由は前作を超える爆発を印象付ける為ではないでしょうか。
上記しましましたが、時代の花形ともいえるボーイング747型機の爆発はファンをくぎ付けにしたシーンです。
「Yippee-ki-yay, Motherfucker」の確立
Yippee-ki-yay, Motherfucker
引用:ダイ・ハード2/配給会社:20世紀フォックス
上記のセリフは、ダイ・ハードシリーズに置いてジョン・マクレーンの決め台詞とりました。
ロデオの際にカウボーイが口にする言葉を引用しており、1作目ではさほど注目を集めなかったこのセリフを本作で不動のものとしました。
(母親を犯してしまう程)嫌な奴、愚か者、臆病者、クソ野郎などの意味
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/マザーファッカー
Motherfuckerはマクレーンの口の悪さを象徴しているようなセリフなのです。
ありえないことをやる痛快さ
ラストシーンでは撒かれた燃料に火をつけ爆発させていますが、実際はそんなに簡単に爆発はしません。
飛行機の燃料は揮発性、爆発性共に抑えられており劇中のように爆発することはないのです。
リアリティよりも奇抜さを選択した演出といえますね。
何よりマクレーンがまるで不死身のような描かれ方をしている時点で、ありえない描写を楽しむ映画といえます。
世界一ついていない男
「世界一ついていない男」は、今やサブカルチャーともいえる現象です。
この「世界一ついていない男」を樹立したのも本作の手柄といえるでしょう。
おまえは場違いな男だ。場違いな場所に場違いな時に現れたんだ
それが俺の人生さ
引用:ダイ・ハード2/配給会社:20世紀フォックス
グラントとマクレーンのセリフですが、まさにこの不運こそマクレーンなのです。
1作目では偶然そうなったというストーリー展開でしたが、2作目ではもうついていないとしか言いようがないシチュエーションなのです。
- クリスマス・イヴという日
- エスペランザ将軍護送という日
- テロリストとの遭遇という悲劇
- 妻ホリーが上空にいること
- リチャード・ソーンバーグの失態
まるで世界中の不運を背負ったような設定なのです。
しかしやり過ぎるほどの設定が、ファンに愛されているのはいうまでもありません。
世界中が勇気をもらう作品
『ダイ・ハード2』はこれでもかというほど、ついていないマクレーンが印象的です。
この作品が愛され支持されているのは、ぼやきながらも不運に立ち向かうマクレーンに勇気をもらえるからかもしれません。
そして、そんなことは絶対ないだろうと思いながらもその痛快な迫力に魅入られてしまうのかもしれません。
ハチャメチャ劇なだけに、細かく考察していくとあたらな発見が出来るかもしれません。