職業も性別も年齢も違う、様々な人々がランダムに選ばれているように感じます。
しかし実はこの共通点のなさが答えとなるのです。
彼らは死刑囚
本作で明かされなかった「選ばれる理由」は、やはり続編で明かされていきます。
選ばれたのは元死刑囚で被験者になると志願した人たちです。
元警官のクエンティンは、死刑囚とは縁遠いように感じます。
しかしラストシーンの狂気を観れば、彼は何らかの罪を犯したのだろうと容易に考察出来るのではないでしょうか。
女医のハロウェイなどを観ると凶悪犯だけでなく、政治的な陰謀や軍にとって都合の悪い人物なども含まれているように感じます。
ハロウェイは正義感が強すぎて、融通の利かない邪魔者になったのではないでしょうか。
キューブから脱出したら、罪が消えると吹き込まれているのかもしれません。
一度にキューブに入れられるグループは、上記したように様々な経歴を持つもので共通点はありません。
それはキューブに入れる目的が関係しているのでしょう。
キューブの存在目的
なぜ彼らはキューブに入れられていたのか、目的は何だったのでしょう。
ワースの発言はミスリード
使わないと無駄になる、だから人を入れた
引用:キューブ/配給会社:シネプレックス・オデオン・フィルムズ
ワースはキューブを忘れられていた存在と仮定したうえで、無駄になるからという理由を添えています。
この発言を聞く限り、ただ人が死んでいくのを楽しむサイコ的な施設なのかもしれないと連想します。
しかしこの発言はCUBEシリーズをミスリードさせるものであり、観客の恐怖を煽るセリフです。
軍事目的の実験施設
続編では化学物質を使用して脳波や、耐久性を調査していることを明かしています。
殺戮兵器や兵士に使用する薬などの研究なのでしょうか。
いわゆる公には出来ない薬の治験といった所でしょう。
更に命の危機を感じるような極限状態にすることで、戦地のような疑似的状況を作り出しているとも取れます。
記憶処理をする理由
キューブの中に入れられた者たちが一部の記憶を喪失していたのは、記憶を消されていた為です。
なぜ彼らの記憶を消す必要があったのでしょう。
記憶操作の治験だった可能性
まず考えることが出来るのは、記憶を操作する薬の実験だったのではないかということです。
害のない一部の記憶だけは残し、都合の悪い記憶を消す薬を投与されていたのかもしれません。
実験に邪魔な記憶は消された
死刑囚だった彼らは、罪の意識や狂気など様々な記憶を持っています。