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『劇場版 Free!-Road to the World-夢』(2019年7月に公開)は制作:京都アニメーション、製作:岩鳶町後援会、監督:河浪栄作です。
主要キャラクターの水泳に対する思いや将来の「夢」にFeatureし、2020年東京オリンピックに繋げるためのキックオフ映画という趣きです。
「自由に泳ぎたい」思いを「世界」に向け舵を切った七瀬遥と仲間達の夢と絆がより強く明快に描かれ次のステージへの新たな扉が開きます。
「世界に向けた新たな展開」
テレビシリーズ第3期のダイジェスト感はありますが、日本で大学生になった遥と橘真琴には新たな仲間が増えそれぞれの夢が加速します。
誤解を残したまま別れた桐嶋郁弥の関係など仲間の絆に関しては丁寧に描かれ、その反面、強力なライバルの出現によって緊張感が走ります。
いよいよ日本国内から世界への挑戦がはじまります。
新たな展開にする刺客的キャラクター
テレビシリーズ第3期から登場した二人の新しいキャラクターが、少しクローズアップされ今後のストーリーに期待とふくみを持たせます。
それは国際試合のオリンピックを意識したライバルとなる、スェーデン出身のアルベルト・ボーランデルと鳴武沢大学1年生の金城楓です。
この二人は主要キャラクターの七瀬遥や松岡 凛そして、遠野日和と桐嶋郁弥の刺客的立場で投入されたと思われます。
「個」としての強みを強調
二人の共通項は競泳選手としての強さと、その裏にある競泳選手としてのスタンスが似ているところです。
これまでのストーリーでは仲間との友情や絆、それに伴う苦悩などを通じキャラクターの成長と競泳の楽しさが展開されてきました。
ところが新しいキャラクターが登場したことで、一人のアスリートとしての在り方が二極化したのでそこに注目して考察してみました。
水泳界のオーディン アルベルト・ボーランデルの登場
アルベルト・ボーランデルの登場は遥が参加した、選抜選手の強化合宿が始まり食堂で遥と出会うところからです。
彼に備わる並外れた潜在能力を想像させたのは、アルベルトはおぼつかない箸の使い方がほんの少しの間に驚異的に上達していたシーンです。
その穏やかな笑顔からは想像がつきにくいけれども、遥の手強いライバルになることは容易に想像ができました。
初見で垣間見えるアルベルトの脅威
アルベルトの驚異的な能力は練習中の泳ぎから徐々に明らかになります。アルベルトは遥の泳ぎを軽々追い越しゴールしたのです。