その時アルベルトが遥にかけた言葉は遥への親しみを感じるものでした。
「楽しいね!君は水に気に入られている気がする」
引用:劇場版 Free!-Road to the World-夢/配給会社:松竹
アルベルトと遥は同じタイプのスイマー?
アルベルトは親善試合でも圧倒的な速さで遥に勝ちました。彼もまた水に気に入られたスイマーで、二人は同類の選手ではないかと思います。
アルベルトは一緒に泳いだ者の心をえぐるという「水泳界のオーディン(北欧神の戦いの神)」の異名がありますが、遥はどう感じたのでしょう?
遥は逆にアルベルトから何かを得たように思うので、二人はやはり同じタイプのスイマーであると考えられます。
アルベルトのバックグラウンドは?
遥の泳ぎを笑顔で見つめるアルベルトに車椅子の謎の男が言い放つ「お前はマシーンだ」が、いったいどういう意味なのかを考えてみましょう。
アルベルトの「笑顔」と「マシーン」のギャップから、彼は自分の意思に反し組織的に感情を封じ込められているということが予想できます。
つまり、アルベルトは泳ぐことを楽しいと思ってはならないとすり込まれ、最強スイマーとして造られた「マシーン」だと考えられます。
アルベルトの過去やバックグラウンドが謎であることから、今後続編で明らかになることが期待されますね。
鳴武沢大学のスーパーエース 金城楓の登場
金城楓は全日本選抜のシーンから登場し、バタフライからフリーに転向したばかりで圧倒的な泳ぎを魅せ、大会新をたたきだしました。
その強さに対して七瀬遥のコーチ東龍司が「何かを捨てないと、ああは強くなれない」といいます。
引用:劇場版 Free!-Road to the World-夢/配給会社:松竹
この意味深な「捨てた何か」を考察してみましょう。
楓の人間性
楓は全日本選抜の会場で遠野日和、桐島郁弥は出会い、日和に対し「泣き虫、日和」と呼んだり、胸ぐらを掴みながらつめ寄り言います。
「明日の泳ぎを見てろ、おまえら全員黙らせてやる」
引用:劇場版 Free!-Road to the World-夢/配給会社:松竹
このように恫喝した楓は日和と郁弥がアメリカにいたころに、何かあった人物ということが推察できますが、それ以外はまだ謎の多い人物です。
楓の日和と郁弥との関係性は?
アメリカで友人関係を築いた日和と郁弥に対し、楓がその中に加わっておらず二人を見下すような態度を見れば友好的ではないとわかります。
そして東龍治が言った「何かを捨てた」に通じていると思わせます。そこで、アメリカでの日和と郁弥を思い出してみましょう。
アメリカでの日和と郁弥
日和は郁弥に依存気味だったことや、逆に郁弥は泳ぎの面で壁にぶつかり人への依存から脱却しようと悩みもがいていました。
最終的に郁弥は友情によって立ち直り、日和も郁弥という呪縛から開放されてます。こういったプロセスは人としての成長には必要不可欠です。
なぜ、そのエピソードに楓が登場してこないのかが、この時の再会に繋がってくると思われます。
楓が捨てたものとは?
「金城楓」は一流の選手になるには、友達や仲間関係がマイナス要素になることを信じて疑わず一人で昇りつめたようです。