しかし理科室のシーンによって、ケンヂ達同様に観る者も「死んだ子供=カツマタ君」と思い込んでしまったのではないでしょうか。
カツマタ君は小学5年生の時に死んでいるといわれていますが、彼が本当に死んだのかも劇中で明確に描かれていません。
深く考察をすると、カツマタ君もまた虐められていた存在であることは間違いないでしょう。
カツマタ君が生きていて犯人だったという可能性もあるのではないでしょうか。
同窓会には様々なことが隠されている
本作の大きな見所である犯人捜しですが、同窓会シーンが大きなカギを握っているような気がします。
同窓会で急にケンヂに話しかけてくる二人組は、何かを知っている存在なのではないでしょうか。
子供の頃に仲が良かったわけでもなく、マルオ達も顔を知らないようでした。
謎の二人組はフクベエを巻き込みながらケンヂが忘れていた「よげんの書」を思い出させています。
あともう一人よげんの書を観たやつがいるんだけどな
あれっ思い出せないな
引用:20世紀少年/配給会社:東宝
フクベエのセリフですが「思い出せない」という所が、本作のキーポイントになるようです。
また、本作はいじめが大きなテーマになっていますが、同窓会に来ていたケンヂは過去のことを忘れていました。
この行動からケンヂにとってどうでもいい記憶が、犯人を苦しめていたと考えることが出来るのではないでしょうか。
なぜフクベエは自殺を試みた?
事故のようにも観えますが、フクベエは巨大ロボットと共に自らの命を投げ出します。
おそらく犯人だと思われる彼が、なぜこのようなことをしたのでしょうか。
ミスリードさせる為
本作は後半になるにつれて、ともだちの声や姿がはっきりとしてきます。
その声はフクベエのものだとしっかり認識出来るのです。
観客がフクベエを犯人だと推理した時点で、彼を自殺させ推理は振り出しに戻るのです。
お面をとった理由
フクベエの死について、少々疑問が残ります。
フクベエは落下の際にハットリくんのお面をはぎ取っていますが、死の間際まで犯人の顔を知りたかったのでしょうか。
当然仲間の誰が犯人か知りたいという好奇心は否めません。
しかし、リモコンを持った人物=犯人という可能性は低いような気もします。
更に落下後の映像はなく、何となく意味深な落下に感じている人も多いようです。
フクベエはわざと落ちた
フクベエは自らの死を偽造した可能性もあるのではないでしょうか。
ケンヂ達の側で彼らを誘導し、復讐をとげてきましたがもう誘導は必要ないと判断したのかもしれません。
死亡説の理由
本作のラストは大爆破に巻き込まれケンヂが死んだと噂になりました。