桃子はイチゴにとっての、目標なのです。
なぜ桃子は、イチゴを頼って電話したのか?
イチゴに電話を掛けた桃子。どうして桃子は、そのような行動をとったのでしょうか?
イチゴが頼ってくれたから
まずイチゴの方から桃子に自分の弱みを見せて頼ってくれたから、桃子もイチゴを頼りやすくなったのではないでしょうか?
一方が心を開くと自然ともう一方も心を開くのが人間です。
はじめにイチゴが桃子に心の奥底まで見せたから、桃子もイチゴに心の奥底を見せるようになった、という流れだと思われます。
イチゴに背中を押して欲しかった
人は大きな決断をする時、誰かに背中を押して貰いたくなります。
悩みを抱えた桃子の心にふとイチゴが浮かんだのは、イチゴが桃子に失恋を打ち明けてくれたことで、より2人の心の距離が縮まっていたからでしょう。
そしてイチゴなら背中を押してくれる気がした、むしろ桃子はイチゴに背中を押して欲しいと思ったのでしょう。
信頼関係が生まれている証拠ですね。
2人の間に芽生えたものとは?
女同士の友情は儚い…という話もありますが、桃子とイチゴの場合は、どうなのでしょう。
ただの友情というには濃過ぎる気もします。様々な出来事を通して2人の間には、一体何が芽生えたのでしょうか。
人同士の関係は、一言では表現できません。
時に友人でもあり師弟でもありというように、同じ人間同士でもその時々の状況や環境などによって変わってきます。
桃子とイチゴの間には、以下の3つの関係があると考えられます。
命を預け合えるほどの信頼関係
イチゴは命と同じくらい大切な特攻服を桃子に預け、桃子はイチゴが運転する原付バイクに乗ることでイチゴに命を預けます。
桃子とイチゴはお互いに命を預け合えるほどの仲だということです。命を預け合えるって、中々ないことです。
よほど信頼し合っているのでしょう。通常の女同士の友情は、軽く超えているレベルです。
同志
イチゴがけじめをつけさせられるシーンでは、桃子とイチゴの息の合った行動が見られます。
なんだか良いチームワークというか、同志感がプンプンです。
力を合わせて困難を乗り切ることができる、2人は良いコンビなのです。
イチゴが桃子を慕っている
イチゴにとって桃子は、憧れの存在でもあります。
前述しましたが、イチゴは桃子の中に妃魅姑を見出しています。
イチゴがけじめをつけるシーンでは、桃子のことを「桃子を友達と呼ぶなんておこがましい」というくらいの姿勢を見せます。
その後イチゴは桃子のことを「姉さん」と呼び、ここでイチゴが桃子のことを慕っていることが分かります。
姉さんと呼んだのは桃子に話を合わせた為でもありますが、イチゴが桃子を単なる友達ではなく人として一目置いていることが描写されています。