ベストキッドシリーズ4作品全てに出演しており重要なキーパーソンです。
ミヤギの過去を振り返りながら紐解いてゆきます。
時代背景
ミヤギは第2次世界大戦での従軍経験を持ち、空手の達人という設定です。
さらに、当時は日系人の強制収容所ともいわれるマンザナール収容所に疎開した後に現在の場所に居を構えることとなります。
1万人以上が収容され暴動なども起きたといわれ、死者が出る収容所で耐え忍び、護身術や耐える精神を身につけたのだと考えられるでしょう。
妻子の死
劇中ダニエルが発見する通知書にもある通り、ミヤギは妻を子どもの出産で失くしてしまうという壮絶な過去を持つ男性です。
前述の通り、過酷な環境の収容所ではミヤギの言う通り医者も来ず悲痛な最期を迎えたことが予想されます。
妻子を失った悲しみを経験し子どものいないミヤギにとって、ダニエルとの修行の日々は嬉しい瞬間だったのではないでしょうか。
作品の豆知識
上映から30年以上も経つ本作ですが、リマスター版の発売やリメイクなどいつまでも色褪せない作品です。
そんな本作にも裏話や他の名作との共通点がありました。
ミヤギ役は三船敏郎だった?
ミヤギ役はノリユキ・パット・モリタが演じていますが、本当は三船敏郎にオファーを出していたそうで、三船敏郎側が出演を断ったそうなんです。
もし、「無骨・豪傑」といった印象の三船敏郎がミヤギ役を演じていたならば、全く異なるミヤギになっていたかもしれませんね。
監督と音楽担当はロッキーと同じ
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、ベストキッドの監督と音楽担当はあのロッキーと同じなのです。
この名コンビだけに「師匠と弟子がライバルを破る」という設定は、ロッキーのジュニア版として多くの人間を感動させました。
そして、エキサイティングなアクションシーンだけでなく、師匠の精神力や悲しい背景などの人間ドラマも見事な演出を実現しています。
受け継がれてゆく名作シリーズ
第1作目が大成功を収めベストキッドシリーズは4作まで上映されることとなるのです。
そしてなんと4作品目では主人公はダニエルではなくジュリーという女性が空手に挑戦してゆきます。
また、上映から34年経過した2018年にはジョニーがコブラ会を復活させる物語「コブラ会」が公開されました。