曲中ではもう少し抽象的な意味で使われ、「そばにいて」という意味になります。

曲中では、「暗くなって月明かりしか見えなくなっても、例え世界が終わろうとしてもそばにいてほしい」と歌い上げられます。

これは幼い頃特有の「目的を共有することでの強い絆」「永遠に続くかのような冒険の日々」を描いた本作のテーマとリンクしています。

同時にStand By Me=「そばに立ってて」という本来の使い方は、主に写真を撮るときに使われるようです。

また、「そばにいる」ではなく「そばにいて」と懇願するような語り口。

加えて、劇中でも4人が立場の変化による関係の終わりを予感していることからも、「もうすぐ終わる永遠の日々」に対する去りがたさを表わすものとして、ノスタルジックな本作の雰囲気をより引き立てています

登場キャストその後

直輸入、ポスター、米国版、リバー・フェニックス、ギター抱えて

「スタンド・バイ・ミー」は少年達の成長を描いた物語でもあります。本作に出演した彼らはその後どのように成長したのでしょうか。

リヴァー・フェニックス(クリス・チェンバーズ)

貧しい家に生まれ、家族や学校での問題に悩みながらも常に誠実であろうとした優しい少年、クリスを演じたのは当時16歳だったリヴァー・フェニックス

端正な顔立ちと、意思の強さを感じさせながらもどこか寂しげな表情を伴ったその存在感は劇中でも群を抜いています。

実際その後1988年の「旅立ちの時」でアカデミー賞助演男優賞にノミネート、1991年の「マイ・プライベート・アイダホ」ではヴェネツィア国際映画祭で男優賞を受賞します。

「ジェームス・ディーン以来の圧倒的存在感」と評されスターダムへと登りつめて行きました

しかし1993年、麻薬の過剰摂取が原因で命を落としてしまいました。

この事実は大きな衝撃を持って受け止められ、彼のファンは死を悼みナイトクラブの店先に葬列を作りました(遺灰は故郷の土に撒かれたため)。

不安定でありながらも鋭い光を放った彼の存在を、今でも多くの人が忘れられずにいます。

ウィル・ウィートン(ゴードン・ラチャンス)

亡くなった兄への愛情とコンプレックスの狭間で葛藤し、やや内向的ながらも奥に強い意思を秘めた少年。

スティーブン・キングが自身を投影したともいわれる主人公、ゴードンを演じたのはウィル・ウィートンです。

本作の出演後は大作テレビシリーズ「新スタートレック」シリーズに出演することになりますが、1991年を持って俳優業を一時引退することになります。

ゲームや漫画を愛し、自身でも専用サイトやブログを運営するなど、少し内向的で文才に長けるところがどこかゴードンに似ていた彼。

本作の出演を通じてリヴァー・フェニックスと親交を深めましたが俳優業を離れたこともあり徐々に疎遠に。

2011年に本作のブルーレイ発売記念で久しぶりにキャストが集合した時、「クリス」だけがいないことに大きな喪失感を覚えたと語っています。

まるで本作の流れをなぞるようなエピソードは胸に迫るものがあります。

コリー・フェルドマン(テディ・ドチャンプ)

危なっかしくも純真な少年、テディを演じたのはコリー・フェルドマン。

本作の出演前後にも子役として数々の作品に出演。その後はインディペンデント系映画や音楽活動にも参加しながら、現在も活躍しています。

彼も薬物中毒に苦しんだ経験があり、それぞれにどこか本作の面影を感じさせます。

ジェリー・オコンネル(バーン・テシオ)

間が抜けているがどこか憎めないいわゆる「いじられキャラ」のバーンを演じたのはジェリー・オコンネル。

本作出演時若干12歳だった彼はいったん学業に専念し、その後俳優業へと復帰しています。

俳優として堅実に活動している彼ですが、何より驚くのはその変わりよう。

ぽっちゃりしたぬいぐるみのようだった体型はスマートながらたくましい体型へと変わっており、すっかりイケメンになっています。

郷愁を感じる理由