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『クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝』は1994年公開のシリーズ2作目の作品です。
今ではあまり登場しないオカマキャラが登場し、クレヨンしんちゃんファンには伝説的な作品となっています。
しんのすけ全開のセリフが魅力的な本作ですが、劇中でスンノケシ王子を成長させた要因は何だったのでしょう。
またサニー達が野原家に協力した理由とは一体……。
面白さの中にメッセージ性の詰め込まれた『クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝』をじっくりと紐解いていきましょう。
スンノケシ王子を成長させた要因
本作に登場するスンノケシ王子は、しんのすけの名を入れ替えただけですが、それなりに王子の名として認識されることが不思議です。
このスンノケシ王子は劇中で成長が見られます。
王子を成長させたものは一体何だったのでしょうか。
受け身の子供だった
しんのすけと出会ったばかりのスンノケシ王子は、全てが受け身で「させられていた」というセリフを使っています。
まだ小さい子供だから当たり前かもしれませんが、自主性は皆無だったのではないでしょうか。
スンノケシ王子が両親を恋しく思い涙を流す姿は、子供の素直な心を描いています。
この時、しんのすけはスンノケシ王子を笑顔にするためにお馬鹿なセリフをいいますが、しんのすけの方が王子よりも精神的に一歩先を進んでいたのでしょう。
自分も辛い状況で、人を笑顔にするしんのすけには底知れぬ大物ぶりを感じます。
諦めないしんのすけの姿
鍵穴に差し込まれる際も、しんのすけだけが抵抗していました。
スンノケシ王子の言葉は、国を代表する王子らしく立派なものですがそのセリフには行動が伴っていませんでした。
しかし、しんのすけは魔人に自分の願いをいうなど行動力を持って悪と向き合うのです。
一見無謀な行動ですが、しんのすけの行動がスンノケシ王子の成長に影響を与えたのでしょう。
また自分と同じ年頃のしんのすけが、親と離れてもくよくよしおらず自分もしっかりしなくてはいけないという思いを生み出したのかもしれません。
しんのすけと同じ時間を過ごした
おそらくスンノケシ王子は王子という立場上、これまで同年代の子供と共に過ごしたことはないはずです。
天真爛漫なしんのすけと一緒に過ごす過程で、しんのすけの持つ強さに触れたのでしょう。
しんのすけと触れ合うことで、いい刺激を受けたとも解釈出来ます。
ラストシーンで落ちこむしんのすけを元気づけるスンノケシ王子の姿は、短期間でぐんと成長した姿なのではないでしょうか。
スンノケシ王子死亡説もある
本作に登場するスンノケシ王子ですが、実はその後に死亡したというショッキングな噂もあります。
シリーズ19作目となる「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦」にて下記のセリフが登場します。
しんのすけと同様の体型を持つ人間は本人を含めて全世界で二人しか存在しない