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『あと1センチの恋』は2014年に公開されたロマンティックコメディ映画です。
幼馴染という絶妙の距離感が二人の恋愛を左右する様子は、観るものにじれったさを上手く感じさせます。
劇中に引かれた数々の伏線や光の写真の意味、そしてその後の二人を徹底考察していきます。
また、なぜ二人は結ばれるまで多くの時間を費やしたのか考察していきましょう。
恋の伏線はあちこちにあった
劇中のロージーとアレックスは、お互い好きなのにタイミングがずれてしまい、なかなか結ばれません。
そんなすれ違いの中に引かれた伏線を整理してみましょう。
ダンスパーティーのシーン
ロージーはダンスパーティーに自分を誘って欲しかったはずです。
二人の小さな意地の張り合いが、ダンスのパートナーをミス選択させてしまったのでしょう。
また、教室でアレックスが童貞を卒業したと聞いたロージーの反応は、こんなはずじゃなかったのに……という心情を表しています。
冒頭シーンで自分とのキスを否定されたと思い込んだアレックスは、他の女性に目を向けるようにしているのです。
しかし、その複雑な彼の心をロージーは知る由もないのでしょう。
辛い時に求め合う二人
劇中で自分が辛くなるとメールを送ったり、会いたくなったりするのはお互いがお互いを求めているからでしょう。
友達として、お互いの気持ちを受け止めていますが、ここにも二人の愛はしっかりと隠されていました。
期待して渡ったボストンで、アレックスに婚約者がいると知った時のロージーはとてもやるせないイライラを募らせています。
本作の中で、ロージーが心から愛した男性はおそらくアレックスひとりだったのではないでしょうか。
妊娠していなかったら……
あの子を見てるとあなたを思い出すの
あの子を愛しているからだと思う
引用:あと1センチの恋/配給会社:ライオンズゲート、コンスタンティン・フィルム
ボストンでの二人はまるで恋人のようです。
そして上記のロージーのセリフは、告白のようにも聞こえます。
この時アレックスはサニーと婚約していましたが、もしもサニーに子供がいなかったら二人はこのまま結ばれたのかもしれません。
最大の伏線はアレックスの手紙
劇中に登場するアレックスの手紙は、二人が結ばれる大きな伏線となるものです。
やっと本心を明かすことが出来たアレックスでしたが、直接伝えてあげれば良かったのに……と観客をヤキモキさせます。
実は本作『あと1センチの恋』の原題は「LOVE, ROSIE」なのです。