実はこの番号はジーナの旦那さんになった順番だといわれています。
劇中でも語られているように、ジーナは過去に3人の飛行艇乗りと結婚しています。
そして4人目に夫となるのが機体番号4番のポルコなのです。
エンディングで豚だらけになってしまう理由
「紅の豚」は主人公のみが豚として登場していますが、エンディングでは多くの豚が登場しています。
これは一体何を示唆したものなのでしょうか。
何にもとらわれず飛ぶことを楽しんでいた
エンディングでは昔の様子が美しい絵と共に映し出されています。
この絵がエンディング曲「時には昔の話を」にピッタリと重なって懐かしいような切ない思いに駆り立てられます。
そして描かれているのは豚の冒険飛行家たちです。
この豚の冒険飛行家たちが示すものは「戦争という悲惨なものに巻き込まれる前の時代は、飛ぶことが自由で純粋に楽しめていた」ということを表現しています。
昔は、国家や民族の為ではなくポルコのように自由に飛んでいた冒険飛行家たちが多くいたのです。
下記のエンディングシーンが古き良き時代を上手く表現しています。
ポルコはなぜ豚なのか
「紅の豚」を観た感想で最も多いものがなぜ主人公が豚なのかということです。
豚になった理由については宮崎監督は何も語っていません。その為幾つかの憶測が語られています。
その1.人間から豚になったのは自分の意思
劇中でのポルコは自分が豚であることを、後悔しているどころが歓迎しているようです。
仲の良かった戦友たちは皆死んでしまい、自分だけが生き残っているという現状。
戦争に生き残った人間の自分(マルコ・パゴット)はいいやつではないんだという思いが、自分自身に魔法をかけたのです。
ポルコは人間である自分を嫌うあまり自ら豚の姿になったとする説があります。
ちなみにポルコ・ロッソという名前は、イタリア語で赤い豚という意味で、劇中に登場する空賊たちが付けたあだ名だそうです。
その2.飛ぶことを純粋に楽しんでいる姿
一説では宮崎監督は飛行機に憧れを抱いているといわれています。
その為、自分の欲や利害を計算して飛ぶ行為、そして戦争の為に跳ぶ行為はには嫌悪感を感じることでしょう。
そしてそこに人間の隠された欲望を感じているのでしょう。