ここで出てきたロボットはアメリカのテレビアニメ『ヴォルトロン』です。
日本のロボットアニメが1984年にアメリカで大ブームとなり、それを元にしたアニメをドリームワークスが2015年にリブート作品として制作しました。
ドリームワークス自身が作ったアニメがオマージュ元になっているようなものです。やりますね!
『トップ・ハット』(1935)
映画のオープニング、天国のようなベイビー・コープ社で赤ちゃんたちが出荷(?)されていくシーンは観ていて幸せになりました!
そのシーンで流れていた優雅な音楽、素敵でしたよね。
この音楽はミュージカル映画『トップ・ハット』で歌われていた曲でした。この映画はなんと1935年に公開された映画なんです!
お子さんと一緒に観たお父さんお母さんではなく、お孫さんと観たおじいちゃんおばあちゃんにとって懐かしいオマージュ作品だったかもしれません。
往年の素晴らしい作品をオマージュで知ることができるのは、映画の醍醐味ですね!
『The Banana Splits Adventure Hour』(1968)
ボス・ベイビーのもとに部下の赤ちゃんたちが集まってミーティングをしているとき。
親たちが来た瞬間ふつうの赤ちゃんのふりをして無邪気に振る舞っていたシーンで、陽気な音楽が流れていましたね。
これは1968年に始まったアメリカのテレビ番組『The Banana Splits Adventure Hour』の曲だったようです。
この番組は4匹の愉快な動物たちがロックバンドを組んでいるという設定です。
そして画像の犬の着ぐるみ、ユージーンが着ていた犬の着ぐるみによく似ていませんか? 曲だけでなく、着ぐるみもオマージュ元として使われたようですね。
この作品がわかった方はいるのでしょうか……。日本で放送されていたのか不明です。気づいたあなたは出世まちがいなし!
『スパイダーマン2』(2004)
パピー・コーポレーションで、子犬に変装して立入禁止区域に侵入したボス・ベイビーとティム。
ボス・ベイビーは用済みになった子犬の服をゴミ箱に捨てていました。
この意味ありげなシーン、「なにかのオマージュなのでは?」とピンときた方は映画のエキスパート!
そう、このシーンはトビー・マグワイア主演の『スパイダーマン2』へのオマージュでした。トビー・マグワイアは大人のティムの声を務めた俳優ですね。
スパイダーマンをやめる決意をしたピーター・パーカー(トビー・マグワイア)が、路地のゴミ箱にスパイダーマンのコスチュームを捨てて去っていく……。
該当のシーンをさりげなく彷彿とさせる絶妙な構図とアレンジでした。このシーンを観たマグワイアの喜ぶ顔が目に浮かぶようです!
まとめ
2010年代の作品から、古いものは1930年代の作品まで、幅広いジャンルの作品がオマージュ元になっていましたね!
お父さんお母さんだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんまでも楽しめる『ボス・ベイビー』。
たくさんのオマージュがありましたが、あなたはいくつ見つけられましたか?
オマージュは、過去の作品への愛と敬意のあらわれです。そして、それに気づいてくれる観客への信頼の証でもあります。
知れば知るほど楽しめる『ボス・ベイビー』。もう一度観てみると、新たな発見があるかもしれません。
実は、ここで紹介しきれなかった隠された過去作品がまだまだたくさんあります。